Rita Levi Montalcini(リタ・レヴィ・モンタルチーニ)
“Il futuro del pianeta dipende dalla possibilità di dare a tutte le donne l’accesso all’istruzione e alla leadership. È alle donne, infatti, che spetta il compito più arduo, ma più costruttivo, di inventare e gestire la pace.”
“地球の未来は、すべての女性に教育とリーダーシップへのアクセスを与えることにかかっています。実際に、平和を発明し、管理するという最も困難でかつ最も建設的な仕事は、女性にかかっているのです。”
リタ・レヴィ・モンタルチーニは、1909年トリノ生まれ。トリノ大学医学部を卒業。そして、ローマ教皇庁科学アカデミー(Pontificia accademia delle scienze)に最初に入った女性でもあります。1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ユダヤ人の彼女は第二次世界大戦中はファシズム人種法のために、イタリアを離れることを余儀なくされました。ベルギーに逃れたあとも、落ち着くことはできず、ドイツの侵攻が始まったのを受け再度トリノに戻り。
逃亡中にも研究を続け、トリノ近郊に居を移した際には、農家を周り「子どものために必要なのです!」と言いながら、実験に必要な鶏を探したと自伝には書かれています。(実際の彼女には子どもはいません。)
その後、トリノにも攻撃が始まり、さらにフィレンツェに逃れ、そこで隠れたまま終戦を迎えます。
その後の彼女は、30年間米国の大学で研究を続けたのち、イタリア、ローマに戻り、そこで103歳の生涯を終えました。
生前に彼女は教育にも力を入れており、彼女の名前を冠したリタ・レヴィ・モンタルチーニ財団は現在も活動を続けています。神経科学の研究を通じて若手スタッフの育成を目指す財団です。
ユダヤ人として迫害を受けた彼女は、こんな言葉も残しています。
“A me nella vita è riuscito tutto facile. Le difficoltà me le sono scrollate di dosso, come acqua sulle ali di un’anatra.”
“人生は最終的には楽になりました。私は、かもめが羽の上にある水を振り払うように、困難を振り払ってきたのです。”
多くの苦労を乗り越えた彼女の、100歳のお祝いの姿はとても素敵です。こんな風に、歳を重ねたい!私の憧れの女性の1人です。