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メーデーは祝日!そしてローマで無料コンサートの日!

日本では祝日ではありませんが、5月1日は労働者の日(メーデー)で、イタリアの祝日のひとつです。メーデーは労働者の権利を求める戦いを記念した日であり、世界中の多くの国で祝われています。
イタリアでは、1945年から5月1日が祝日となりました。ちなみに、イタリアで8時間労働が成立したのは、1923年のムッソーリーニ時代です。

振替休日がない?

イタリアには、日本のように振替休日というものがありません。ですので、4月から5月にかけて連休になるかどうなるかは、パスクア(イースター)次第です。


イースターが遅い年は、4月のパスクアから5月1日と飛び石連休となりますが、3月から4月前半にかけてパスクアだった場合は、連休となることはありません。さらに2022年の日曜日なので、ちょっとにぎやかな日曜日という感じです。

イタリアのメーデーについて説明したイラスト

Il concerto di Primo Maggio

5月1日といえば一番有名なのがローマのサン・ジョヴァンニ広場で行われるメーデーのコンサートです。
https://www.primomaggio.net/


これは、1990年から開催されているヨーロッパ最大の無料ライブ音楽イベントです。
このコンサートは、テレビラジオで全編が生中継されています。合計6時間くらいに及ぶかなり長いライブで、数十万人の観客が集まると言われています。

音楽と政治

このイベントは、イタリアの連合労働組合(CGIL、CISL、UIL)が主催です。「音楽に政治を持ち込むな」という意見が日本では言われたりしますが。イタリアでも2021年音楽と政治が話題になりました。


イタリアの人気ラッパ-fedezのリーディングが政治的過ぎだと、ストップが入るという事態が起こったのです。fedezが、極右政党の政治家たちの同性愛差別についてリーディングしようとしたところ、放送関係者が「政党名を出すな」と事前に変更を求めるということがありました。


この件は彼のSNSで発表され、大変なスキャンダルとなりました。結果、彼は変更をせず政党名と政治家名を出して非難するという、パフォーマンスを披露し、かなり話題になりました。

強いイタリア言葉があるのでご注意ください。

参加ミュージシャン

以前は「はいはい。また、いつもと同じイタリアのロックミュージシャンが出てるよ」というラインナップだったのですが、2019年くらいから、若者に人気のミュージシャンを出すという方向に変わったのか、新しいミュージシャンの発表の場となっています。イタリアのミュージックシーンを知るのにおすすめです。


2022年の参加アーティストは、現時点で発表されているのがAriete、Bresh、Coez、Fasma、Mace ft Venerus、Colapesce、Gemitaiz、Thiele、Mara Sattei、Mecna、Rancore e Rovere.。


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ARIETE

Rovere

今年のメイデーは連休感がないので、うちでテレビでコンサート中継を見ながら春の大掃除でもするかと、考えています。皆様もよい連休をお過ごしください。

イタリアのメーデーについて説明したイラスト