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共和国?大統領?イタリアの政治システムとは

6月2日は”Il giorno della repubblica”、イタリアの共和国記念日です。

共和国記念日とは?

大きな流れで説明するとイタリアという国は、イタリア半島内にたくさんの国がある状態→サヴォイア家による統一→その後の共和制となりました。

第二次世界大戦後の1964年に国民投票で「君主制を続けるか、それとも共和制に変わるか?」が問われ、国民によって共和制が選ばれたのです。その国民投票が行われたのが1964年の6月2日と3日です。共和国記念日はそこから来ています。

2020年は中止されましたが、例年6月2日には各地で共和制への移行を祝う式典が行われます。ローマではイタリア国旗の3色の煙を出しながらアクロバット飛行などの軍事パレードもあります。

共和制とは?

現在のイタリアはご存知の通り王はおらず、「共和国大統領(Presidente della Repubblica)」「閣僚評議会議長(Presidente del Consiglio dei Ministri)」がいます。

イタリア語が苦手なので、Presidente(プレジデンテ)と聞くと、つい「大統領」のように思ってしまうのですが、Presidenteの本来の意味は「議長・社長」といった場の代表者。なので、これらの場合は共和国の代表、内閣の代表という意味になります。言葉って難しい。

日本語にするとさらに、元首・首相と出てきてややこしいですが。
元首=共和国大統領(国会の長)
首相=閣僚評議会議長(内閣の長)

大統領は首相の任命権や国会の解散権を持っていますが、形式的な存在です。

日本と少し違うイタリアの政治制度。Covid-19対策で評価を受けたコンテ首相は退陣し、ドラギ内閣は始まったばかりです。これからどうなるかな?

イタリアの政治システムについて説明したイラスト

イタリアの政治システムについて説明したイラスト

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