イタリアとフランスの国境付近の山々に囲まれた美しい村、バルドネッキア。トリノオリンピックの開催地となった場所でもあるバルドネッキアは、冬になると真っ白な雪で覆われ、スキーやスノーボードを目的とした旅行者で溢れます。
年に2度バカンスをとる習慣があるイタリアでは、夏は避暑地として、冬はクリスマスと年明けにかけて、イタリア以外にもドイツ、イギリスなど周辺の国々から多くの人々が訪れます。
美しい大自然の中に静かに佇む一軒家。車で1時間半ほど離れた都市、トリノで暮らすルカさんご夫婦の別荘です。7年前に購入し改装を行い、デザインや家具も自ら選んだこだわりの家で年に何度か3世代が集まりゆっくりとした時間を過ごすのだそう。
ルカさんに別荘の間取りを描いていただきました。3世代が集まるとのこともあり、1階の大部分を占める大きなソファとダイニングテーブルが印象的です。
心が安らぐ、木を基調とした落ち着いた雰囲気
玄関の扉を開けると広々としたリビングルームが迎えてくれます。家の中は木を基調とした素材で統一されており、落ち着いた雰囲気が漂い、歩くたびにミシっと鳴る床の音に心が和みます。
玄関の扉を開けると広々としたリビングルームが迎えてくれます。家の中は木を基調とした素材で統一されており、落ち着いた雰囲気が漂い、歩くたびにミシっと鳴る床の音に心が和みます。
テーマは「山」。こだわりのインテリア
山をテーマとした家の中には、山を連想させる動物や自然をモチーフとした置物や絵画が飾られ、隅々まで統一されたインテリアからはこだわりが感じられます。
外の景色が伺えるキッチンの窓からは自然光が差し込み、隣のダイニングスペースには家族全員で食事ができる大きな木製テーブルが。食事以外にも友人を集めてカードゲームをしたり、さまざまな用途で使用されているようです。
大きめに作られた窓からはアルプスの山々を見渡すことができ、朝一番の新鮮な空気を吸いながら愛犬の散歩に行くことがルカさんの一番の楽しみなのだそう。
クリスマスの時期にイタリアで飾られるプレゼーぺは奥様の力作!
取材中、隣で遊んでいた3歳になるグレゴリオ君が「食事ができたよ!」と言っておもちゃの食べ物を持ってきてくれました。「このお家の何が好き?」とたずねると、「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒のベッドで寝られることだよ」と嬉しそうに答えてくれました。
シンプルに統一されたベッドルームでは、黄色い照明が落ち着いた雰囲気を作り出します。松ぼっくりがあしらわれたカーテンの留め具など、家の細部にまでこだわったインテリアが安らぎを与えてくれます。夜は全く何も聞こえない静寂の中、ぐっすりと眠りにつけるのだそう。
家族みんなのお気に入りの場所
暖炉のあるリビングルームは家族みんなの憩いの場。忙しい毎日から解放されて、暖かい暖炉の前でゆったりリラックスできる癒しの空間となっています。
都会の喧騒から逃れ、大自然の中で静寂に耳を傾けられる場所。庭には積もった雪で制作途中のかまくらが。
家族の成長を温かく見守る自然の温もりあふれる家。来年のクリスマスには、2人目のお孫さんが仲間入りするようです。
【初出:この記事は2018年1月24日、公開されました@AGARU ITALIA】