12月3日は「Giornata internazionale delle persone con disabilità 国際障がい者デー」です。この記念日は1981年、国連によって制定されました。
「障がい者問題の理解。障がい者の尊厳、権利、福祉を確保するための取り組みに対する意識を高めること」を目的とし、2022年のテーマは「すべての人のための持続可能で強靭な社会への変革」です。
トリノのあるピエモンテ州でも、2021年に障がい者アジェンダが作成されました。
これはピエモンテ州とアオスタ渓谷州の150の非営利団体が、当事者や専門家、各種の団体の協力を得て策定したものです。
地域の問題を解決し、地域社会や個人・家庭の質、当事者の機会が損なわれることないようにするにはどうしたらいいのかを、地域社会全体で考え、実行していくための6の取り組みがここで発表されています。
例えば、家族の項でのゴールの1つは「さまざまな経験、状況、障がいのある家族および他のメンバー(特に未成年の)の年齢、条件、ライフステージに応じて、障がいのある人とその家族の真のニーズを正しく理解するようにすること。」となっています。
そして、自立して生活を送るためのセンターやワークショップが紹介されています。他にもさまざまが取り組みが紹介されています。
国際障がい者デーのイベント
この日はイタリアの各地で、国際障がい者デーに関連したイベントが行われます。イタリアの文化財・活動省が定めた2022年のテーマは “Un giorno all’anno tutto l’anno”(年に1日を、一年中しよう!)。様々な活動が予定されています。
ミュージアムでも障がいのあるなしに関わらず楽しめる鑑賞会が企画されています。
視覚に不自由な人でも体験できる、触れる展示会や、Podcastなど音声を使ったツアーなどが紹介されています。私もトリノで開催される暗闇での鑑賞会に参加してみたいなと狙っています。
トリノのオシャレな障がい者アート工房
国際障がい者デーに紹介したいのが、トリノにあるLaboratorio zanzara(ラボラトーリオ ザンザーラ)です。
日本語だと「蚊の工房」意味する、この工房。16歳以上の知的・身体障がい者の作業所で、彼らとトリノのデザイナーやアーティストがコラボして文具やオブジェを制作・販売しています。ここのグッズ、とてもオシャレなんです!
トリノで開催される、オペラやジャズのイベントのポスターなどもこちらの工房が手掛けています。いつも話題になるんですよ。
オシャレなグッズが多いので、日本へのお土産にもピッタリです。私はサボテンの張り子のオブジェをクリスマスに買おうと狙っています。
特別な一日でなく、毎日を特別に。そんなことを考えされられる国際障がい者デーです。ラボラトリオ ザンザーラはお店もとてもカワイイので、トリノに来られたらぜひお立ち寄りください!