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アンジェラ・ヴェレノージ、「メイド・イン・イタリアワイン」女性の物語

アンジェラ・ヴェレノージは、ヴェレノージ・ワインのオーナーであり、ピチェーノのワイン・コンソーシアム(共同事業体)の代表をつとめています。ここで彼女は、男性が支配していることで悪名高いワインの世界において、女性であることの意味、そして海外でのイタリアワインの宣伝と保護に対する彼女の責任について語ってくれます。

1)あなたはワインコンソーシアムの代表として名を挙げられる数少ない女性の1人です。そのことについて話してください。

ピチェーノのワインコンソーシアムは40名のワイン専門家で構成され、その80%が初代か二代目のワイン生産者です。そのため、彼らは考え方が先進的で、女性の専門家を受け入れるのだと思います。

2)女性であることで、コンソーシアムの代表としての役割を果たす難しさはありますか?

全くありません! 私はマルケ州のこの特別なピチェーノ地域、その壮大な丘、新鮮な水、独特の微気候(microclimate。地表面に近い部分の気候)が大好きです。この特別なワインの産地について語ることは、私にとって大きな喜びです。

実がなっているブドウの木

3)ピチェーノのコンソーシアムのワインについて何か1つ教えてください。

コンソーシアムのワインの70%がオーガニックで、幸運にもこの地域で得られる並外れてピュアな山の湧き水を与えられています。ピチェーノの水は、イタリアで最もきれいな水の1つと考えられています。

4) 海外でイタリアのワインを保護するために、コンソーシアムは何をしていますか?

ワインの世界はかなり変化しています。市場ではこれまで海外のワインが望まれていましたが、現在は市場が本当にグローバルになっているため、ローカルなブドウの品種が専門用語になっています。海外でコンソーシアムは、ピチェーノのアイデンティティの伝え方を見いださねばなりませんでした。コンソーシアムのウェブサイト、カンファレンス、ワインショーなどで伝えています。

5)お仕事でたくさん旅をされています。ストレスではありませんか?

私は旅行が好きですし、とりわけピチェーノのワインについて話しに行くのが大好きです。私たちのワインとイタリアの他の地域のワインとの違いや類似点を語るのも好きです。そうすることで、ピチェーノ県や世界で最も壮大な国の1つであるイタリアのあらゆる魅力に対する自分の愛を共有しているのです。

アンジェラ・ヴェレノージさんの写真

6)イタリアの外でそうした重要な役割を果たす上での難しさは何ですか(もしあれば)?

問題はありませんでした。むしろ地域の生産量の60%を占めるピチェーノワインのコンソーシアムの代表になったことで、自分が暮らしポジティブな変化を生み出すために働いているこの地域の産業の問題に挑戦する機会が与えられました。

7)「メイド・イン・イタリー」のワインの世界は、海外でどのように認識されていますか?

すばらしいですよ! 世界は本当にイタリアのワインを高く評価しています。イタリアのワインが海外で見事に受け入れられているのを見るのはとても満ち足りた気持ちになります!

このすばらしいインタビューについて、イタリアンフード・アンバサダーのフランシーン・シーガンに謝意を表明します。
編注:翻訳にあたり、文章の一部を抄訳にしています。

Provided by I Love Italian Food

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