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豊潤かつ希少価値の高い高級イタリアワインの国際的プロモーション「Vinitaly Roadshow」

東京・南青山にあるイタリアンレストラン「リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ」の外観

去る2月21日、1898年に設立された、ヨーロッパで数多くの展示会やイベントを手掛けているVeronafiere(ヴェローナフィエレ)が主催するイタリアワインの国際的プロモーションイベント「Vinitaly Roadshow(ヴィ―ニタリー・ロードショー)」が、東京・南青山にあるイタリアンレストラン「リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ」にて開催されました。会場には、インポーター、ディストリビューター、メディア、ブロガー、ソムリエといった限られた業界関係者が招かれ、落ち着いた雰囲気の中イベントが執り行われました。


本プロモーションイベントは、1967年に初開催され今年で55回目を迎える、イタリア全州の出展ワイナリーが集まる、イタリアワインのショーケースとの声も名高い「Vinitaly(ヴィ―ニタリー)」のキャンペーンとして行われました。


1月19日にオーストリアのルストで始まり、プリンストン(1月23日)、ニューヨーク(1月24日、25日)、コペンハーゲン(1月24日)、シカゴ(2月2日)、ミュンヘン(2月6日)、ブリュッセル(2月7日)、チューリッヒ(2月8日)、ロンドン(2月8日)、カーディフ(2月9日)、東京(2月21日)、ソウル(2月23日)と3大陸を股にかけ、計11か国で1カ月間にわたり開催。イタリアから輸出されるワインの全体量を2/3購入している国々で開かれました。


(左から)ロザリオ・ペディチーニ 在日イタリア商工会議所会頭、エリカ・ディ・ジョバンカルロ イタリア大使館貿易促進部(ICE)部長、フェデリコ・ブリコロ Veronafiere会長、駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ閣下

日本のワイン市場は好調で、昨年はワインの主要輸入国の中において、中国を抜いて6位という結果に。日本での本プロモーションイベントは、駐日イタリア大使館とイタリア大使館貿易促進部(ICE)の協力のもと、在日イタリア商工会議所のコーディネートによって行われました。10社のワイン輸入業者、ディストリビューター、ステークホルダー、また駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ閣下や、フェデリコ・ブリコロ Veronafiere会長らが来場されました。


駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ閣下

駐日イタリア大使 ジャンルイジ・ベネデッティ閣下は「今年で55回目となるVinitaly。この長い歴史が、品質の良い素晴らしいワインを展示していることを証明している。日本の皆さんもご存じの通り、イタリアワインは日本市場において成長の兆しをみせている。バイヤーや一般消費者の方々は、イタリアワインのクオリティの高さを知識として持っており、それが今後の伸びしろに繋がっていくだろう。駐日イタリア大使館貿易促進部、イタリア政府観光局、在日イタリア商工会議所、そして駐日イタリア大使館といったイタリアの組織が、イタリアを正しくみせる試みを行っており、それがメイド・イン・イタリーのビジネスの促進を促している。ぜひ、イタリアを訪れて、イタリアワインの素晴らしさを理解していただきたい」と述べました。


フェデリコ・ブリコロ Veronafiere会長

フェデリコ・ブリコロ Veronafiere会長は、「1898年にヴェローナで設立したVeronafiereは、今年で125周年目となり、イタリアを代表するような企画を数多く手掛けていることで知られている。Vinitalyはイタリア全州から4000を超えるワイナリーが参加する、イタリアワインの世界最大級の展示会。今回来日して、日本市場は伸びしろがあると確信した。北イタリアのヴェローナは、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』、古代ローマ時代の円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」、屋外オペラフェスティバル、またワインの生産地の最も重要な地としても知られている。街自体ブドウ畑に囲まれていて、有名な銘柄がたくさん生産されている。全てのイタリア機関にサポートしていただいており、感謝している」と語っています。


イタリアンワインとマッチするお食事

ソムリエのアーヴィング・ソ氏

世界で16名しかいないイタリアワインの最難関資格Vinitaly International Academy(VIA)公認のイタリアン・ワイン・エキスパートの他、VIA公認イタリアン・ワイン・エデュケーター、バローロ&バルバレスコ・アカデミー公認ランゲ・ワインズ・アンバサダー、ヴァルポリチェッラ生産者保護協会公認ヴァルポリチェッラ・ワイン・スペシャリスト、ワイン・スカラー・ギルド公認最高名誉イタリアン・ワイン・スカラー、ワインMBA(Kedge)など数多くの資格を保有しているソムリエのアーヴィング・ソ氏。彼がこの日のためにセレクトしたイタリアンワインとともに、お食事が来場者に振る舞われました。


例えば、乾杯のワインとして、特に贅沢とされる100%ピノノワールが使用された「Ferghettina, Franciacorta rose brut 2018」がサーブされました。熟成期間が36カ月のワインは、フレッシュさとエレガントさがあり、また深みと旨味が複雑にブレンドされていました。


ホタテ貝のカルパッチョに、聖護院カブを昆布と締めたものをサンドした「ホタテ貝のタルタル仕立て、カブの酢漬けとユズのソース」と合わせて提供され、Ferghettina, Franciacorta rose brut 2018とよくマッチしていました。



また、熊本県産の「鹿のロースト山葡萄の風味」は、「Poliziano,Nobile di Montepulciano」とともに出され、ワインのしっかりとしたボディに負けない強い味の鹿肉が、互いに主張しながらもハーモニーを奏でていました。


Vinitalyはイタリア・ヴェローナにて、今年は4月2日から5日にかけて開催。4000を超える出展者と、140カ国からバイヤーが来場する予定となっています。気になる方は、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。


https://www.vinitaly.com/en/