おおらかに料理をする印象のあるイタリア料理ですが、厳格さを求められる時もあります。
それは、パスタを茹でる時。
この瞬間は、かなり真剣です。
パスタを茹でる時に大事なのがたくさんの沸騰したお湯。
ロングパスタの時は、絶対に大きい鍋でなければいけません。イタリアでは、台所用品を揃えて買うことが多いのですが、お鍋のセットには必ずスパゲッティ用の高さが25−~30cmはある鍋が入っています。
ロングパスタがいっぺんに全部入れられないと、均等に茹でることができません。なので、お鍋の大きさがとても大事なのです。
私のように「お湯がもったいない!」なんて思ってはダメですよ。
そして茹でるときは塩を入れ、パスタに塩味をしっかりつけます。その時に入れる塩は絶対にSale Grossoです。日本語にすると粗塩なのですが、日本で売られている粗塩よりも粒の大きい塩です。普通の塩では塩辛くなりすぎるのでこれを使います。
さぁパスタを茹でます!
パスタの一人前の量は80gです。日本で売られている束に分けてあるパスタはとても便利なのですが、大体一束が100g。一人前にするにはちょっと多いので注意してください。
イタリアでは「ダイエット中だから何g食べる」と決める人もいるくらい、パスタを何g食べるかは大事なポイントなのです。
そして茹で時間。
パスタのパッケージにはアルデンテ(髪の毛一本分程度の芯がある)は何分。普通の固さでは何分と必ず買いてあります。必ずタイマーで時間を測ります。
パスタが茹で上がったら、直ぐにソースに絡めて完成です。急いでテーブルに運んで、熱々のうちに召し上がれ!Buon appetito!