BEAUTY

BEAUTY

イタリアワイン紀行 Vol.4 永遠の都ローマ 憧れのホテル・エデン(Hotel Eden)で絶景ランチ〜古代ローマから愛されるワインを求めて

「永遠の都」と呼ばれるローマ。
コロッセオやフォロ・ロマーノなど街の中に2千年以上も前に建てられた遺跡があふれ、古代ローマ帝国の栄華を肌で感じることができます。

古代ローマのコロッセオ

古代ローマで飲まれていたお酒といえば、やはりワインでした。ワインと言っても当時は水で薄めて飲むのが基本で、甘口の白ワインが好まれていたようです。甘みが足りなければ蜂蜜を混ぜて飲んでいたとも言われています。
今回は遺跡と共存する美しきローマの街へワインを求めて訪れました。

永遠の都ローマの絶景を前に優雅なランチタイムを Hotel Eden ホテル・エデン

ホテルエデンでのランチ

映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンがジェラートをほおばるシーンで有名なスペイン階段。
階段を登った丘の上に広がる高級エリアに佇むホテル・エデン(Hotel Eden)は、ドーチェスターコレクションの五つ星ホテルです。
ドーチェスター・コレクションは、欧米にラグジュアリー・ホテルを所有または運営をしており、9軒、1500余りの総客室のうち3分の1はスイートカテゴリーです。国や都市を代表するランドマーク的存在のホテルをコレクションに加え、洗練された本物のホテルをコンセプトに、歴史と伝統を生かしたサービスと体験を提供しています。

ホテルエデンのラウンジ

大理石が贅沢に使用されたロビーはラグジュアリーな空間が広がります。

ラ・テラッツァ La Terrazzaで食べる絶品イタリアン

ラ・テラッツァの食事

ミシュラン星付きレストランのラ・テラッツァ(La Terrazza)では、エグゼクティブ・シェフのファビオ・チェルヴォ(Fabio Ciervo)の織りなす芸術的なイタリアンが楽しめます。
新鮮な食材を使った地中海料理と豊富なワインリストの他、創造的なカクテルも魅力。
野菜をたっぷり使ったミネストローネは野菜自体の旨味が引き出され素朴でほっこりと心にしみる美味しさ。オリーブやハーブなど、食材の持つ味と風味を上手に使った体にも優しいメニューも多く健康志向の人にもうれしいメニューが頂けます。

ホテルで寛ぐマリーニあゆみ

ローマで飲むべき白と赤ワインは?

ローマワイン、フラスカーティローマを代表するワイン醸造地フラスカーティの白ワイン

白ワインの生産量が約80%を占めるローマのあるラツィオ州。
ローマを代表するワインといえば古代ローマ時代から銘酒として知られる白ワイン「フラスカーティ・スーペリオーレ(FRASCATI SUPERIORE)」または個性的な名前の白ワイン「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ(Est! Est!! Est!!! di Montefiascone)」が有名です。

・フラスカーティ・スーペリオーレ(FRASCATI SUPERIORE)

フラスカーティはローマ中心地から電車で30分ほどの場所にあり、詩人ゲーテは『楽園にいるようだ』と称賛した美しい村フラスカーティで生まれました。ここで作られるフラスカーティワインはバチカン市国の歴史上で『法王のワイン』として知られる辛口タイプと、カンネッリーノという甘口タイプが作られています。味わいは洋梨や白い花のアロマに酸とミネラル感が爽やかさを加え、すっきりと飲みやすく全体的に手頃な値段で手に入れることができます。

・エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ(Est! Est!! Est!!! di Montefiascone)

一方、「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ」の個性的な名前は、とある昔話に由来するといわれています。12世紀とあるドイツの司教がローマの旅に出ました。この司教が従者に、旅の途中に美味しいワインのある村を見つけたら、「エスト!」(ラテン語で「ある!」の意味)と書いておくように命じます。そこでモンテフィアスコーネの村を訪れた従者が、この村のワインの美味しさに感動しエストの文字を3回も書き残したことに由来しているのだとか。味わいはレモンなど柑橘系の爽やかで清涼感のある味わいとフレッシュな酸味、また、後口にはミネラルを感じあっさりとした飲みごたえで、どちらもカジュアルに飲める白ワインで、フラスカーティ同様、郷土料理カルボナーラと一緒に頂きたいワインです。

最後に、ローマのご当地赤ワインをご紹介します。

・チェサネーゼ・デル・ピリオ(Cesanese del Piglio)

赤ワインはというと、ラツィオ州でD.O.C.G.認定されているチェサネーゼ・デル・ピリオ(Cesanese del Piglio)です。修道院発祥の地と言われる歴史の古い原産地で年間の生産量も非常に少なく希少なワインとされています。
辛口、甘口、発泡タイプと様々なタイプがありリゼルヴァタイプは最低20ヵ月の熟成が必要です。果実味としっかりとした渋味に豊かな酸味のバランスの良い赤ワインで、ローマ料理のアマトリチャーナやお肉料理との相性は抜群です。

連載「イタリアワイン紀行」イタリアのラグジュアリーホテルとご当地ワインの旅へ
vol.1 シチリア島、地中海の青い楽園で太陽を浴びながら楽しむワイン~ヴェルドゥーラ・リゾート(Verdura Resort)へ~
vol.2 ロミオとジュリエットの街ヴェローナへ濃厚なアマローネの旅~美しいワイナリー付ヴィラ ホテル ヴィラ ジオナ(Hotel Villa Giona)へ~
Vol.3 冬のピエモンテ、ワイン畑バローロで贅沢スパの旅~イル ボスカレート リゾート&スパIl(Boscareto Resort & Spa)へ~

イタリアの情報が満載のメールマガジン登録はこちらをクリック