ドイツのクリスマスのお菓子といえば、ずっしり重いシュトーレンですが、イタリアのクリスマスといえばパネトーネとパンドーロです。黄色い菓子パンのような生地の中に、ドライフルーツやチョコレートが入ったものがパネトーネで、パネトーネよりもさらにふわふわのパン生地で縦に長く、上に粉砂糖がたっぷりかかったものがパンドーロです。
パンドーロは、パネトーネほど日本では知名度がないのですが、イタリアでは同じくらい、または、パネトーネを超えるほどの人気です。私もどちらかといえばパンドーロ派。
我が家では、12月に入ったらこの2つを代わりばんこに食べています。だいたい750g~1kgのものを買い、おやつだけでなく、軽くあぶって朝ご飯にも食べています。甘すぎないからちょうどいいのです。
パネトーネ、パンドーロには、スーパーで変える数百円の手軽なものから、パティスリー(お菓子屋さん)の数千円するものまで、美味しいものがたくさんあります。
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ホームパーティーが多いこの時期、手土産としてパンドーロやパネトーネをよく持って行きます。そこで、今回は手土産に間違いなしの、トリノで一番おいしいパネトーネとパンドーロを紹介させてください!
Schiaccianoci くるみ割り|話題のパネトーネ
Schiaccianoci(くるみ割り)と呼ばれるパネトーネが話題になっています。
トリノでは毎年11月末に、イタリアで一番おいしいパネトーネを決めるUna mole di Panettone という大会が開かれています。これは、200以上のパネトーネの中から部門毎にベスト3が選ぶ大会。観客も美味しいパネトーネが試食でき、さらにその場で購入することもできるので、とても人気があります。あまりの人気で、会場の外まで参加者の行列が続くほどなんですよ。
2022年度の最優秀パネトーネはSchiaccianoci。Sergio Scovazzoさん率いるFornai in fermentoのものです 。
Schiaccianociは、りんご、くるみ、シナモン、キャラメルチョコレートが入ったパネトーネです。オレンジピールや干しブドウといったものがパネトーネの定番なので、かなり個性的です。中に入っているキャラメルチョコレートが本当においしいのでおススメです。
イタリア国内限定ですが、オンラインショップもあります。
Pandoroパンドーロ|雲のような形のNuvola
トリノのパンドーロといえば、ギーゴのパンドーロ、Nuvolaです。
Nuvola(雲)と呼ばれる、このパンドーロは、生地の上にうすーくクリームを塗り、さらにその上にみっちりと粉砂糖がかかっています。
スーパーマーケットなどで売っているパンドーロは、星形のものが多いのですが、Nuvolaは名前の通り、雲のような形をしています。中はふわふわの生地で、口に入れると一瞬で消える、まさに雲といった味わいなのです。
この時期、ギーゴの店舗の前に行列ができるほど、トリノでは大人気のパンドーロなのです。残念ながらギーゴはオンラインショップはありません。この食感はぜひトリノまで来て味わってください! 一切れをギーゴのバールで食べるのもおススメです!
美味しいパネトーネとパンドーロ、クリスマスのおともにぜひ!