
東京でイタリアンレストラン『ブリアンツァ』5店舗を経営するオーナーシェフ奥野義幸氏は、米国カリフォルニア州を拠点に展開している「Ozumo(オズモ)」グループと提携し「東京×イタリアン」という新たなコンセプトのレストラン『MAGARI(マガーリ)』1号店を2022年3月4日、ハリウッドにオープンしました。

『MAGARI』プロジェクトは、オーナー投資家の一人でもあるジェレミー・ウムラウンド氏が、東京でアレンジされた各国料理の技術の高さに感銘を受けたことが発端。日本でパートナーとなりうる人材を探している中で奥野氏と出逢い、「東京×イタリアン」というコンセプトのもとプロジェクトを開始しました。奥野氏は本プロジェクトのパートナーシェフとして参画し、シチリア出身のエンリコ・メレンディーノシェフと共に「東京×イタリアン」のパイオニアとなるべく、コンセプトワークとメニュー開発に加わり、この度開業となりました。

『MAGARI』が位置するのは、ハリウッドのど真ん中、大手企業がひしめくビジネス街です。所得も感度も高いハリウッドをリードする人たちがターゲットという、ハードルも高い場所で初めての挑戦となりました。店舗は、席数180席というスケールで、木製のシーリングや提灯のようなデザインの照明、そして盆栽などを置くことでさりげなく日本を感じるようなデザインを施しています。ダイナミックな空間で、インタラクティブなダイニング体験を通じ、新たなダイニングシーンを経験できるエキサイティングなステージを作り上げています。
「東京×イタリアン」の決め手は最低1種の日本食材!

『MAGARI』の全ての料理には、“Umami(旨味)”や“Dashi(出汁)”、“Wagyu(和牛)”や“Yuzu(柚子)”など、世界のシェフ等やフーディーたちにはもはや共通言語となっている日本発信の食材はもちろんのこと、奥野氏はまさに自分自身が東京だというプライドを持ち、日本の食材を、そしてそれらを日本で培ってきた料理技術を駆使し、イタリア料理を更なる高みに昇華させ提供しています。

日本で『MAGARI』の味を体験!
今回、六本木にある『La Brianza(ラ ブリアンツァ)』 で、日本のブリアンツァファンの皆さんへのお披露目会が行われました。昼夜の2回行われましたが、いずれも満席という大盛況でした。

お披露目会で登場したお料理には、和歌山県産のドライエイジングした真鯛に、柚子や魚醤そしてレモンとみりんを合わせたソースが使われていました。カリフォルニア産のブッラータチーズとボストン産のマグロを合わせた料理には酢橘とわさびを使ったり、近江牛はブレザオラにし山椒や金柑などの日本独自の食材を使うなどして、『MAGARI』のオリジナリティーを存分に発揮。日本人ゲストたちも新たなスタイルのイタリアンを十分に堪能されていました。
また、現地での手応えも実感。2022年4月27日には、つくば市でテスラ社の電気スタンドに併設する『Pasta magari』のオープンします。六本木から世界へ。今後の奥野シェフの活躍が楽しみな『MAGARI』が大きな一歩を踏み出しました。