春の訪れを知らせるイタリア野菜とは
春のイタリア野菜といえばCarciofoカルチョーフォ(複数形だとCarciofiカルチョーフィ)。 日本ではチョウセンアザミまたはアーティチョークとも呼ばれるこの野菜。3月〜5月にかけてが旬です。
冬の1番寒い時が終わり、春の訪れとともにカルチョーフォの季節が始まります。(秋に収穫される品種もありますよ)
初めてみたときには「え?どこから食べるの?」と思ったほど、花のような、木の芽の塊のようなこんもりした独特の形をしています。その形からインテリア雑貨のモチーフとして使われたり、花のように飾ったりもされるのも納得です。豪邸の階段の手すりや大きな花瓶のイメージあります。
品種によって美味しい食べ方が違うので、どうやって食べるかはいつも市場の人に相談しながら買っています。
例えばmammoleと呼ばれる、丸っこい形のものは、そのままの形で蒸すか、茹でるかして食べます。花びらのようなガクを一枚一枚とって、付け根の部分に塩とオリーブ油をつけながら歯でしごいて食べます。
そのほかのカルチョーフォは調理の前に下ごしらえが必要です。
イラストに説明を描きましたが、下ごしらえで難しいのは「どこまでガクを捨てるの?」というところです。多分、みなさんの予想以上に捨てる部分が多いです。私的には半分くらい捨てるイメージです。
イタリアの知人からは「ケチな人はカルチョーフォの掃除が下手。もったいないと硬い部分を残しがちだからね」と言われたこともあります。
ケチな私は捨てるのがもったいなくて、なんども硬い部分を残したまま調理したことがあります。筋がすごくて全然美味しくないです。
Youtubeなどで「carciofi come pulire」(カルチョーフィの掃除の仕方)と検索するとたくさんでてきますよ。
スーパーでは簡単に食べられるオイル漬けも売っています。
最後に大事なことを1つ。
カルチョーフォの下処理のときには使い捨ての手袋を使用することをオススメします。トゲが刺さって痛いだけでなく、アクがかなり強いので下処理をしていると爪の中まで黒くなるのです。