リコッタチーズを使ったイタリアンドルチェ
春になると、サルデーニャ島では若草が育ち、美味しいチーズを作る時期になります。羊たちが出産を経て、品質の高い羊乳を出すようになるのです。
しぼり立ての濃厚な羊乳は、さまざまな熟成したペコリーノチーズに変化します。香ばしいホエー(乳清)からは、デリケートな味のリコッタチーズなどが生まれます。フレッシュチーズを詰め物パスタや焼き菓子などに使って、美味しい料理がたくさん楽しめますよ。
その1つが今回ご紹介する「パルドゥラス」という可愛らしい焼き菓子です。リコッタチーズとすりおろした柑橘類の皮を生地の中に詰めて、香り豊かなドルチェとなります。地域によっては、サフランでアクセントをつけることも。
【レシピ】材料14個分
◆生地
セモリナ粉 200g
ラード 40g
ぬるま湯 適量(50mlくらい)
塩 ひとつまみ
◆餡
リコッタチーズ 400g
卵黄 1個
グラニュー糖 100g
薄力粉 50g
レモン1個+みかん1個分のすりおろした皮
サフラン ひとつまみ
①大きいボウルにセモリナ粉を入れて、塩をかけます。
少しずつぬるま湯を加え、生地がまとまったら、ラードを入れてしっかりこねます。
ジップロックに入れて、1時間くらい生地を冷蔵庫でねかせます。
餡の準備をします。フォークでリコッタチーズをつぶしてから、他の材料を入れて混ぜます。
30分くらい冷蔵庫の中でねかせます。
② めん棒またはパスタマシンで、3〜4mmの厚みに生地を伸ばします。
直径10cmの丸いカッターで生地を切り抜きます。
餡を約40gずつ分けて、お団子にして、生地の上に載せます。
指先で生地をつまんで、バスケット型に整えます。
③170度を予熱したオーブンに入れて、しっかりきつね色になるまで焼きます(約40分)。
④ 粉砂糖をたっぷりふりかけて、できあがり。
2、3日はもちますが、早めにお召し上がりくださいね。