毎年11月に、イタリア大使館主導のもと開催されるイタリア料理週間。今年も11月14日から11月20日の1週間、日本中でさまざまなイベントが開催されました。
日本人にも広く愛されるイタリア料理ですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
南北に長い国土を持つイタリアでは、パスタ一つとっても地域によっていろいろなバリエーションがあります。私たちが「イタリア料理」として親しんでいるものは、イタリア特定の地方の郷土料理だったりするのです。
今回は、11月15日にイタリア大使館で行われたガラディナーのバックステージをご紹介します。
イタリア・プーリア州の一つ星リストランテ「DUE CAMINI」(ドゥエ カミーニ)のシェフ、ドミンゴ・スキンガロシェフの厨房に潜入! 駐日イタリア大使、ジャンルイジ・ベネデッティ氏にもご登場いただきました。
日本人は、イタリア料理に対して愛情を持っている
厨房の様子をご紹介する前に、駐日イタリア大使、ジャンルイジ・ベネデッティ氏にイタリア料理週間についてお伺いしてみましょう。
「毎年この時期に世界中でイタリア料理週間を祝います。日本の方は、イタリア料理に対して愛情や情熱を持っていらっしゃいますので、日本におけるイタリア料理週間は非常に重要です。
日本には5万軒以上のイタリアレストランがあり、どのお店もとてもクオリティが高いです。そのため、日本でイタリア料理週間を祝うのは難しいことではありません」
とベネデッティ大使。
「またイタリア料理の味わい、伝統、レシピといった豊かさが日本とイタリアの距離を縮め、イタリア全州にその味を求めに行きたくなるのは、とても素敵なことだと思います」
ーーITALIANITYではカルボナーラを特集しています。
「カルボナーラは日本でもとても有名な料理ですね。キャンペーンを通して、日本の方がよりイタリア料理を好きになってくれると嬉しいです」
本格イタリアンはここから生まれる! イタリア大使館の厨房を覗いてみました
日本のイタリア関係者たちを招待するガラディナーを間近に控え、イタリア大使館の厨房は準備の真っ只中。華やかなディナーのバックステージにお邪魔して、ドミンゴ・スキンガロシェフにお話を聞かせていただきました。
「日本は目的地の一つであり、日本料理について学ぶことがシェフとしての夢でした。ずっと来日することが叶いませんが、今、シェフとしてここにいます。
東京に来てまだ48時間ですが、特に印象に残ったのは「人」です。大都市はどこも似た雰囲気がありますは、そこにいる「人」は違いますから。日本の人々について知れたことは最高な体験でした」
ーーシェフとして日本でやりたいことは?
「寿司を食べる、魚市場に行く、そして和包丁を買うことですね」
8時間煮込んだラグーソースと野菜のラビオリ
さて、ここからはラビオリの作り方を覗いてみましょう。17日に服部栄養専門学校で行われた特別クラスでもご紹介しているので、あわせてご覧ください。
今回ドミンゴシェフが作るのは、イタリア語で「つまむ」を意味する「プリン」という形のラビオリ。ピエモンテ州の郷土料理です。
この料理ではオーガニックにこだわり、プーリア州の生物多様性を活かしているそうです。ニンジン、セロリ、キュウリ、タマネギを用いて作ったイタリア版ピクルス「ジャルディニエーラ」が入っています。ジャルディニエーラはイタリアの前菜で、今回はそれをジャガイモと合わせています。
サステナビリティの観点からも、ドミンゴシェフの料理において、野菜がより重要で中心的な存在になりつつあるといいます。
パスタマシンで薄く伸ばした生地にフィリングを詰めます。
手でつまんで形を作ったら、カッターでカットしていきます。
たっぷり沸かしたお湯でラビオリを茹でたら、オリーブオイルを入れて火にかけたフライパンへ。この際、茹で汁を少し加えます。
油が滲み出て艶が出てきたら、ローズマリーを加えます。
肉ベースのラグーソースは、すでに8時間じっくり煮込んであります。茹でたラビオリをソースの皿の上に載せて完成。
この機会に、ぜひイタリアのさまざまな地方の郷土料理を味わってみてくださいね。
「私のカルボナーラ #LamiaCarbonara」Instagramキャンペーン
ITALIANITYの公式Instagramでは、11月15日〜12月6日にかけて、「私のカルボナーラ #LamiaCarbonara」キャンペーンを開催。あなたのこだわりのカルボナーラをご投稿ください!
協賛:イタリア大使館 / エリオ・ロカンダ・イタリアーナ
応募方法
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ハッシュタグ「#lamiacarbonara」「#わたしのカルボナーラ」をつけて、カルボナーラのレシピと写真を投稿!
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エリオ・オルサーラとティツィアナさんが審査。1位〜3位の方に豪華賞品をプレゼントいたします。
在日イタリア大使館
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