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デザイン、料理、伝統の融合〜新しい食体験をもたらすまな板〜 | ヒルドレス・イングランド氏 インタビュー

エミリア=ロマ―ニャ州の食文化の遺産の基礎である伝統や土地にインスパイアされ、革新的な技術で作られた「「イル・タリエーレ」(Il Tagliere。直訳すると「まな板」)は、食に関する新しい体験を食卓にもたらします。これをデザインしたヒルドレス・イングランドへのインタビューです。

イル・タリエーレ。直訳するとまな板

――このデザインは、伝統的な料理やこの土地と、どのように結びついているのですか?

イル・タリエーレは、文字どおりエミリア=ロマーニャ州の土地をデザインしています。ダイナミックなカーブはエミリア・ロマーニャの地域の地形図を利用して作られ、アペニン山脈、そのふもとのレッジョ・エミリアの平原、そしてポー川をすべて見て取れます。

――これは食の専門家であるあなたの初めてのプロジェクトですか?

私は8年間、栄養士として食品業界で働き、この3年間で食品とデザインとを結びつけるプロジェクトに移行するようになりました。これは私の初めてのプロダクトデザインです。イル・タリエーレは私の研究の頂点で、自分自身の小さなスタジオの立ち上げに役立ったことを誇りに思います。私はデザイン、食品、技術、そして習慣が交わるこのヘスティア・デザインラボ(編注:ヘスティアはギリシア神話の女神)で活動を続けます。

イタリアの街並み

――イル・タリエーレにはどんな素材が使われましたか? 

桜の木を使いました。それが地元の素材であり、レッジョ・エミリアの伝統的なバルサミコ酢を熟成させる樽にも使われているからです。また、木目には非常に多くの変化が見られることも、(石や粘土ではなく)木を使おうと決めた理由でした。まったく同じイル・タリエーレはないのです。

――このプロジェクトにどんな反応がありましたか?

クリスマスの直前に、私たちは60人余りのアーティスト、ジャーナリスト、食の愛好家、デザイナー、地域の人々が参加するイベントをアルス・ヴィヴェンディ・スタジオ(チェザーレ・フェラーリによる。編注:アルス・ヴィヴェンディとはラテン語で「人生の技法」)で開催し、会話はもちろん、イル・タリエーレに盛りつけられた食事、飲み物、そしてすてきな音楽を満喫しました。私はイル・タリエーレの限定版25枚を提供し、シェフのジャンニ・ダマートがそれらにサインをしました。私たちは、伝統、イノベーション、食のデザインについて語りながら夜を過ごしました。

この夜のイベントの写真は、こちらをご覧ください。

編注:この翻訳は全文ではなく抄訳です。

Provided by I Love Italian Food

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