世界各国から美食やドリンクが一堂に集まる「FOODEXJ APAN 2025」の中でも人気が高く、たくさんのゲストが行き交っていたイタリアブース。伝統を踏まえつつも、これからイタリアの食がどこへ向かうのかを占う特集の第2弾、スタートです!
空前のブーム、ピスタチオのネクストステップ
オリーブオイル、バルサミコ、ピッツァなど、おなじみのおいしさが並ぶ中、ふと目にとまったのがピスタチオのブース。日本ではここ数年、パンやスイーツの世界でピスタチオブームが続いていますが、産地であるイタリアではどんな風に味わっているのでしょうか?
シチリアで生まれた「’ARICCHIGIA ア・リッキージャ」は、エトナ山の斜面にある溶岩土壌のピスタチオ畑でブロンテピスタチオをはじめとするドライフルーツを栽培し、保存料・人工着色料・人工香料をいっさい使用しない加工食品の数々を提供するファミリー企業。P.D.O.原料(保護指定原産地表示あるいは原産地名称保護)をはじめ、数々の認証を取得している製品は高品質で知られています。

日本ではあまり見かけないペースト状のピスタチオは、甘いフレーバーのものと自然のままのピュアタイプが用意されていました。100%のものを口に運ぶと、渋みさえ感じるほど濃厚で野生的な味わい。「イタリア人は、朝パンに甘いピスタチオペーストを塗って食べるけど、日本人には甘くないほうが好まれるかも」と担当者はコメント。ドライフルーツのありのままの味覚をギュッと凝縮した味わいは、パスタソースやカツレツのソースなどにぴったりです。日本でも、ピスタチオといえばスイーツという時代から、料理全般へと広がっていくのではないかと感じました。

スイーツ缶が大人気の今、イタリアならコレ!
アパレルショップが発売したおしゃれなクッキー缶や猫缶など、大人の女性もハマッている缶入りスイーツ。「FOODEX JAPAN 2025」の会場でも、おしゃれ缶を発見しました!クラシックなデザインの缶に入っているのは、「D.BARBERO バルベロ」のトリュフチョコレート。イタリアの伝統菓子トロンチーニやナッツの食感が楽しめるチョコレートの周りにココアパウダーをまぶし、ほのかな苦みがエスプレッソによく合います。

カカオとトロンチーニ、2種のトリュフチョコレートが楽しめる「バルベロ トリュフ ドルチェ缶」は、ブランドを象徴するアンティークなデザインの缶が人気。ホワイトチョコレートにピスタチオ、ゲランドの塩をアクセントに効かせた「ピスタチオ缶と、アーモンドの粒が入ったホワイトトリュフチョコレートの「ローズ缶」は、エレガントなボタニカル柄がおしゃれ。イタリア郷土菓子の魅力を伝えるおいしさはもちろん、「アートの国」イタリアらしいパケ買いもあり!

片手でハチミツの栄養チャージ!
1979年に誕生したイタリアの養蜂協同組合、CONAPIが手がけるイタリア屈指のハチミツ・ブランド「Mielizia ミエリツィア」。オーガニックにこだわったイタリア産で、生産者(養蜂家)や採蜜地が明確なのも大きな特徴です。さらに、採蜜地から集められたハチミツには何も加えず、すべての工程を40℃前後を越えない低温で扱うことにより、本来持っている風味や香り、口当たり、栄養価を維持しています。

栄養もおいしさも大切にするLAW製法
多くの人でにぎわうイタリアコーナーで、やさしい色合いのナチュラルなイラストのパッケージでひときわ目を惹いていたのが「maama マーマ」。イタリア・ヴェローナの自社工場で作られる製品は、オーガニックの原材料を使用し、すべての製造工程を45℃以下で行うRAW(ロー)にこだわり、素材の栄養成分を加熱によって損なうことなく、自然そのままのエネルギーに満ちたおいしさを提案しています。

おいしく食べて、手軽にタンパク質を摂取できる「オーガニックプロテインバー」は、有機くるみ由来や有機パンプキンシードなど、植物性のプロテインを配合。試食してみると、イメージと違うしっとりやわらかな食感で、スイーツ感覚で食べられます。「オレンジ&バオバブ」は、ほのかな柑橘の香りで爽やかな味わい。スーパーフードが入った「キャロブ」は、カカオを思わせるやさしい甘さ。満足感も高いので、朝食やちょっと小腹が空いたときにも便利です。

南北に長い風土と変化に富んだ気候、豊富な海の幸と大地の恵みがもたらす「食の宝庫」イタリア。そこで愛されているフードは、伝統を大切に守りながらも、さらに新しい魅力を目指してアップデートしています。「FOODEX JAPAN 2025」を通じて出会った「イタリアの新しいおいしさ」に、これからも注目してください。
‘A RICCHIGIA
D.BARBERO
https://h-yamamoto.co.jp/brand05.html
Mielizia
maama