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バレンタインデーに試してみる? イタリアの食後酒(ディジェスティーボ)BEST 5

食後酒(ディジェスティーボ)にオススメのお酒5選

イタリアのバールで立ち飲みするイタリア人

美食の国イタリアには食後酒、イタリア語でディジェスティーボ(Digestivo)を飲む習慣があります。
食後酒は消化を促進する効果があるとされており、一般的にはワンショットで一気に飲み終えるのがイタリア流です。
最も代表的なのはグラッパやアマーロなど、アルコール度数も30%前後からと、かなり高めですが
今回は、食後酒の中でも口当たりがよく、食後酒初心者や女性でも飲みやすい食後酒をご紹介します。

1.リモンチェッロ Limoncello

リモンチェッロのボトル

アルコール度数30%以上。
さわやかなレモンの香りと、甘くて濃厚なまろやかな果実味が特徴の果実酒です。産地は南イタリアのナポリ湾周辺のカプリ島、ソレント半島、アマルフィ海岸周辺が有名で、レモンの果皮を蒸留酒に一定の期間浸した後に取り出し、砂糖水を加えて1週間〜1か月ほど置く作り方が一般的です。
甘くてすっきりした飲み口は、女性にも人気で飲みやすくディジェスティーボ初心者にぴったりです。

2.ミルト Mirto

ミルトのボトル

アルコール度数30%前後。
ミルトは、サルデーニャ島、コルシカ島などで人気のあるベリーを原料としたとろりと甘く酸味も感じるリキュールです。
ミルト・ロッソ(単にムルタ)は、黒の品種のベリーの果実で作られ甘くミルトビアンコ(murta arba)は、白い品種のベリーの葉から作られます。アルコールに漬け込んだ後、砂糖やシロップ、はちみつなどで甘みを加えます。
こちらも甘くまろやかなベリーの風味が飲みやすく、初心者にもおすすめのリキュールです。

3.アマーロ Amaro

アマーロのボトル

アルコール度数16−40%。
「苦い」を意味するアマーロは苦さと甘さのバランスの取れたハーブを使ったリキュールで、肝臓や胃腸に効能がある薬用酒としても飲まれています。十数種類の薬草をアルコールに漬け込み砂糖を加えて作られます。飲み方は食後酒としてストレートで飲まれる他、水や炭酸で割って食前にも最適です。主な成分は、アロエ、アニス、ニガヨモギ、シナモン、キナノキ、クミン、ウコン、ダイオウ、アーティチョークなど、数十種類にのぼりますが材料・製法は各生産者の秘伝とされているため様々です。
甘みの他に苦味も感じる独特の風味に好みが別れますが、日本でいうと養命酒のようなリキュールです。

4.サンブーカ Sambuca

サンブーカのボトル

アルコール度数40%前後。
アラビア語で「花の香り」という意味をもつ甘く華やかな香りが特徴のリキュールです。アニスシードやエルダー、リコリスなどのハーブ類をアルコールに浸漬し、アロマを抽出して造られるリキュールです。飲み方も独特でストレートの他、炭酸やオレンジジュースで割ったカクテル、エスプレッソと混ぜて「カフェ・コレット」、青い炎の演出が魅力的な 「サンブーカ・コン・モスカ」 はコーヒー豆を浮かべ、火をつけて飲まれます。
甘みはありますが甘ったるくない、ハッカのような風味を感じる後味すっきりのリキュールです。アルコールも比較的強めなので注意して頂きましょう。

5.グラッパ Grappa

グラッパのボトル

アルコール度数37.5-60%。
グラッパはワインの製造過程で使われたぶどうの絞りカスを再利用してつくられる蒸留酒です。グラッパといっても様々な種類があり、熟成年やぶどうの種類によって風味や味わいを楽しむことができます。飲み方もサンブーカ同様、オレンジジュースで割ったカクテル「ヴェネチアン・サンセット」やエスプレッソで割った「カフェ・コレット」などさまざまなスタイルで楽しむことができます。グラッパはイタリアを代表する食後酒ですがアルコール度数も高いためアルコールを飲み慣れている方におすすめの食後酒です。グラッパが強すぎるという方には、ほのかに甘みがありマイルドな味わいのカモミール風味のグラッパがおすすめです。

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