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自宅で簡単に作れる!今話題のイタリアンプリンのレシピをイタリア人料理家が伝授

今、ブームとなっているイタリアンプリン。コンビニでは四角い少し固めのプリンが販売されていますが、これが本当の「イタリアンプリン」なのでしょうか?イタリアのことはイタリア人に聞くのが一番、ということで、今回はイタリア・サルディーニャ島出身の料理家クラウディア・カズさんが、本場の「イタリアンプリン」のレシピを伝授します。

Claudia Casu(クラウディア・カズ)

イタリア・サルデーニャ島出身。ローマ、ロンドン、東京などでグラフィックデザイナーとして約20年働く。2012年よりパスタ・デザイナーとしての活動をスタートし、「Sardegna Cooking Studio」料理教室を主宰(一般クラスとプロ向けのプライベートクラスあり)。季節に合わせた新鮮な食材を選び、芸術的な形の本格手打ちパスタや伝統的なサルデーニャ料理を日本に広めている。

そもそもイタリアンプリン、”budino italiano”(ブディーノ・イタリアーノ)とは?

2千年以上の歴史を持つデザートブディーノの材料はとてもシンプルです。牛乳、卵、砂糖、そして、情熱。日本では英語のpudding(プディング)から直訳のプリンとして知られています。イタリア半島では家庭で気軽に作られているデザートですが、ブディーノといっても地域ごとに作り方が全く異なり、バリエーション豊かな逸品です。ピエモンテ州では粉状にしたアマレッティ(注:イタリアのクッキー)を加えたりして、ココア味のブネットが名物です。私が生まれたサルデーニャ島では、ブディーノのことを美しい専用器sa timballa(サ・ティンバッラ)から名付けられていて、sa timballa ‘e latti(サ・ティンバッラ・エ・ラッティ)と言います。作り方は家庭によって様々ですが、コーヒーやリキュアなどで様々なカスタマイズ方法があります。因みに、祖母が作ったティンバッラはレモン風味でした。窯で低温で焼いて、香りも味わいが最高でした。今回はプリン型に分けて食べやすい基本のレシピを紹介します。皆様も是非作ってみてください!

イタリア人が教える本格イタリアンプリンレシピ

<材料(プリン型5個分)>

キャラメル用
・グラニュー糖 70g
・水      25g

ブディーノ用
・卵(大)   2個
・グラニュー糖 70g
・牛乳     300g

<作り方>

① キャラメルを作ります。小さいソースパンにグラニュー糖と水を入れて中火にかけます。
キャラメル色になるまでソースパンを軽く動かしながら、砂糖を焦します。
プリン型にキャラメルを均等に分け入れます。器を回しながら均一にエッジまでのばします。オーブン型にならべます。

② ブディーノを作ります。牛乳を中火にかけて、10分ほど弱火で沸騰させます。
ボウルに卵とグラニュー糖を泡立てないように混ぜ合せます。卵液に牛乳を加えて、よく混ぜます。

③ 目の細かい濾し器で濾しながら、液をクッキングピッチャーに移動します。キャラメルを入れておいたプリン型にエッジまでたっぷり入れます。

④ ブディーノを焼きます。オーブンを150度を予熱します。
オーブン型を板に置いてから、底から2−3cm程度の高さまで水を注ぎ入れます。60分焼きます。

⑤ 粗熱が取れたら、冷蔵庫に移動して4時間以上冷やします。

⑥ プリン型を30秒位お湯につけます。底を拭いてからナイフでエッジに固まったブディーノを優しく取り抜けて、お皿にひっくり返します。

<ポイント>

レモンの香りをつけたいときは、牛乳を温めるときにレモンピールをいれておきます。コーヒーやリキュアを使う場合は、温めた牛乳を卵やグラニュー糖と合わせた後で加えて混ぜます。

日本で売られているイタリアンプリンと本場イタリアのブディーノは様々な点で異なります。イタリアのブディーノは寒天やゼラチンを使用せず、材料は3つだけでどれもナチュラルなものです。イタリアのブディーノはゼリーのような食感よりクリーミーな食感です。ブディーノの発祥地サルデーニャではコンデンスミルクを使用せず、羊のミルクを使用します。

いかがでしょうか?本場イタリアのブディーノをぜひ自宅で作ってみてください!

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