FOOD

FOOD

バルサミコ酢が使いきれない?おすすめのバルサミコ酢の使い方

イタリアはすっかり夏です。さっぱりしたお酢を使った料理が美味しい季節です。

お酢といえば、「買ってみたけれど使い切れない調味料」としてよく名前があげられるバルサミコ酢(Aceto balsamico)があります。実はバルサミコ酢は意外に使えます。

バルサミコ酢といっても、伝統製法で作られる小瓶に入ったバルサミコ酢とスーパーで売られる普段使いのものと2種類あります。

伝統的なバルサミコ酢は、かなりトロッとしたものです。イタリアのモデナとレッジオエミリアのみで作られる、加熱したブドウの果汁を長期間熟成させて作られるものです。DOPの認定がある伝統的なバルサミコ酢は25年以上熟成させたものです。酢というよりも、最後に一匙かけるソースのような感覚で使います。チーズにかけたり。ちょっとづつ使います。

もう一方が、スーパーで買えるサラサラしたお手頃なバルサミコ酢。こちらはもっと簡単にたくさん使います。

バルサミコ酢の使い方

サラダ

定番中の定番。イタリアではドレッシングをわざわざ作ることがありません。特に、私はドレッシングを作っても、大体美味しく作れない、もしくは使いきれない。ですので、サラダはイタリア方式を採用しています。野菜に直接調味料をかけて、その場で混ぜる方法を愛用しています。

こちらでは食卓に野菜があると塩・オリーブ油・バルサミコ酢がセットで出されます。そして自分のお皿の上で好きなように調味料をかけて食べます。生野菜や茹でた野菜に、バルサミコ酢だけでさっぱり食べるのは美味しい。バルサミコ酢とパルメザンチーズの薄く切ったものをかけるのも美味しいですね。

夏野菜の揚げ焼きマリネ

ズッキーニを薄切りにして、多めの油で揚げ焼きにします。焼いたら容器にいれ、薄切りのニンニクとバルサミコ酢をかけ、あればミントを散らします。冷蔵庫でしばらく置いて、味が馴染んだら完成。パプリカなど別の野菜にも応用可能です。

薄切り肉のソテー

薄切り肉の牛肉(といっても日本ほど薄くない、豚の生姜焼きくらいの厚さをお勧めします)に小麦粉をはたく。これに塩をしてフライパンで焼き、最後にバルサミコ酢をぐるっと回しかけて少し煮詰める。これはレバーでも美味しいし、鶏肉でも美味しいです。

簡単で、いつもと少し違った味になるバルサミコ酢。「使い道がない…」となっていたら、お試しください。

DOPについて説明するイラスト

バルサミコ酢の製造について説明するイラスト

ワダシノブの記事をもっと読む 

イタリアの情報が満載のメールマガジン登録はこちらをクリック