イタリア料理に欠かせない「前菜(アンティパスト)」。イタリアでは、前菜は単なるおまけではなく、土地の食材や文化を映す重要な一皿です。
この記事では、
・イタリアの前菜(antipasto)とは何か
・本場で定番・有名な前菜の種類
・日本でも作れる簡単レシピ
を、イタリア人の食文化を交えてわかりやすく解説します。

イタリアの前菜料理
イタリア前菜料理は、オリーブ、塩コショウ、バルサミコ酢、ワインビネガーなどで味付けすることが多く、日本と違った味を楽しめます。素材を生かした惣菜料理が多く、味もしっかり芯を持っている印象です。本だし、ドレッシングのような複合調味料は、現地で数少ない印象です。ハーブやレモンなどの自然でとれたままの食材で風味をつけます。シンプルに素材を引き立たせながらもオリーブ、ハーブ、ワインなどで味付けをする…。イタリア本場のレシピを用いた前菜料理を食べることで、イタリアの世界観を感じることができます。
本場イタリアで定番の前菜の種類【有名13選①】

イタリアの前菜料理は、日本人に馴染みのないものもたくさんあります。レストランで食べる際にも、イタリア語に触れながら楽しめるよう、イタリア語と一緒にご紹介します!
1. 野菜のトマト煮込み(Caponata カポナータ)

カポナータは、イタリアの名産品であるトマトで、ナス、玉ねぎ、セロリ、ズッキーニ、パプリカなどの野菜を煮込んだイタリアの前菜料理。イタリア現地のトマトは手頃な価格で手に入れられます。野菜は旬の野菜を使うとより美味しく食べられるでしょう。
〜レシピ〜
お好みで軽く揚げた野菜を、トマトソースで煮込みます。しっかり煮込むことでより一層うまみが増します。
2. ライスコロッケ(Arancino アランチーノ/Suppli スップリ)
イタリアのシチリアとナポリでは、アランチーニ、ローマではスップリが有名です。アランチーニもスップリも日本語で表すとライスコロッケ。
アランチーノは形や色がオレンジに似ていることから、オレンジをイタリア語で表しています。スップリは、Suppli al telefono(スップリアルテレッフォノ)といわれることも多く、“驚きの電話線”を意味します。どちらも、中にはモッツアレラチーズが入っていて温かい状態で食べると、モッツアレラチーズが伸びて楽しく美味しく食べられる前菜料理です。驚きの電話線は、伸びるモッツアレラチーズを表現しています。
〜レシピ〜
①硬めのお米に塩、コショウ、トマトソース、バター、パルミジャーノチーズ、バジリコの葉を混ぜ合わせます。
②熱がこもらないように、すぐに広げて熱気を逃がします。
③冷めてから、小さなモッツァレラチーズを真ん中に入れ、ご飯で丸く包みます。
④全体に強力粉をつけ、分厚くならないように粉を落とします。
⑤溶き卵にまぶしてパン粉をつけたら、160℃の油で揚げます。この時、転がしながら全体を均等に揚げます。
⑥みかんのようなオレンジ色になったら完成です!
3. 魚のカルパッチョ(Carpaccio di Pesce カルパッチョディペッシェ)

カルパッチョディペッシェは、旬の魚を使って、1年中作れる便利な前菜料理です。魚の種類は、スズキ、イナダ、タイ、カンパチ、アジなどさまざまな魚で料理が可能です。
〜レシピ〜
①魚を2mm程度に切ります。塩コショウを全体にかけて、レモン汁とオリーブオイルで味付けします。
②バルサミコ酢、ワインビネガーでお好みの味付けをします。
③生野菜を添えてよりフレッシュな仕上がりにして完成です。
4. カプレーゼ(Caprese)
カプレーゼは簡単に作れて、美味しく栄養も摂れる前菜です。
〜レシピ〜
トマトとモッツァレラチーズに、オリーブオイルや塩コショウをかけて完成。イタリアならではの闘牛ミルクのモッツァレラチーズも必見です!
5. タコとセロリのサラダ(Insalata di Polipo インサラータディポルポ)
インサラータディポルポは、タコとセロリの食感が楽しめるさっぱりした前菜料理。味付けは、オリーブオイル、塩コショウ、レモン汁で仕上げます。
〜レシピ〜
①ニンニク、玉ねぎ、セロリなどの野菜を炒めます。
②香りが出たら、タコを入れます。
③ホールトマトと水を加えて塩コショウ、ローリエを加えます。
④タコが柔らかくなったら、塩コショウで下味をつけ、レモン汁、オリーブオイルでしっかり混ぜ合わせ完成です。
6. スピアナータ(Spianata)
日本人にも人気なスピアナータ。スピアナータを提供しているイタリアレストランは少ないので、見つけた際にはぜひ食べてみてください。
〜レシピ〜
モッツァレラチーズに、生ハムとルッコラを巻きます。オリーブオイルをかけるとより風味が引き立ちます。
7. イタリア風スペアリブ(Costoletta di Maiale コストレッタディマイアーレ)
意外と手軽に作れてしまうスペアリブですが、イタリアの風味を楽しみ、お家でグルメ旅ができます。
イタリア人の本格「イタリアン風!豚のスペアリブ」レシピはこちら
イタリアレストランを訪れるとおなじみのアンティパスト。みなさんもご家庭で楽しんでみてはいかがでしょう。次回は「本場イタリアで定番の前菜【有名13選②】をご紹介します。お楽しみに!
※2022年3月24日に公開した記事を再編集しています