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【本格】イタリア人の前菜料理を大公開★レシピ付き

イタリア料理に欠かせないのが「前菜」。一般的に前菜は、イタリア料理のコースで最初に提供され、本格的なメイン料理の前に食するおつまみのような料理です。この記事では、イタリア本土の前菜料理について詳しくご紹介します。そして、実際に体験できるよう簡易的なレシピやレストランを加えました。日本でも楽しめるイタリア本土の前菜料理をご覧ください!


<目次>

イタリアの前菜導入編

イタリア人の前菜料理

イタリアの前菜料理と日本の前菜料理は特徴が異なります。イタリアならではの前菜料理に軽く触れてから、イタリア前菜料理の世界へ出発しましょう!


イタリア前菜料理と日本の前菜料理の違い

まず、日本の前菜料理を想像してみましょう。日本の前菜料理の根底には、島国ならではの自然、水は軟水、味噌や醤油などの発酵食品が盛んといった特徴があります。一方、イタリアの前菜料理の根底には、日本と似た地形や気温で、水は硬水、ワインやチーズなどの発酵食品が盛んな特徴を持ちます。日本とイタリアの緯度は、赤道から北に向かって、同じような位置です。四季は日本と同じように存在しますが、土地柄や盛んな食材は異なります。


イタリアの前菜をイタリア語でなんという?

イタリア語で前菜を「antipasto(アンティパスト)」といいます。


antipasto(アンティパスト)を知っておくことで、日本やイタリアでメニューを見る際に役立つでしょう。日本の中でも、本格的なイタリアレストランとなれば、イタリア語を織り交ぜたメニュー表になっているお店が存在します。地方で日本人が経営するレストランであっても、料理名がイタリア語になっているお店は少なくありません。


テーブルに並んだイタリアの前菜アンティパスト

イタリアの前菜料理の魅力

イタリア前菜料理は、オリーブ、塩コショウ、バルサミコ酢、ワインビネガーなどで味付けすることが多く、日本と違った味を楽しめます。素材を生かした惣菜料理が多く、味もしっかり芯を持っている印象です。本だし、ドレッシングのような複合調味料は、現地で数少ない印象です。ハーブやレモンなどの自然でとれたままの食材で風味をつけます。シンプルに素材を引き立たせながらもオリーブ、ハーブ、ワインなどで味付けをする…。イタリア本場のレシピを用いた前菜料理を食べることで、イタリアの世界観を感じられるでしょう。


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ワダ シノブ / 2021.07.07

イタリア前菜料理13選

イタリアの前菜がテーブルに並んでいる様子

イタリアの前菜料理は、日本人に馴染みのないものもたくさんあります。レストランで食べる際にも、イタリア語に触れながら楽しめるよう、イタリア語と一緒にご紹介します!

野菜のトマト煮込み(Caponata カポナータ)

野菜のトマト煮込み(Caponata カポナータ)

カポナータは、イタリアの名産品であるトマトを使って、ナス、玉ねぎ、セロリ、ズッキーニ、パプリカなどの野菜を煮込んだイタリアの前菜料理。イタリア現地のトマトは手頃な価格で手に入れられます。野菜は旬の野菜を使うとより美味しく食べられるでしょう。


〜レシピ〜

お好みで軽く揚げた野菜を、トマトソースで煮込みます。しっかり煮込むことでより一層うまみが増します。


「イタリア人シェフ直伝★美味カポナータ」レシピはこちら

イタリア料理の定番カポナータにナスが使われる理由とは?
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アイ・ラブ・イタリアン・フード / 2018.04.26

ライスコロッケ(Arancino アランチーノ/Suppli スップリ)

イタリアのシチリアとナポリでは、アランチーニ、ローマではスップリが有名です。アランチーニもスップリも日本語で表すとライスコロッケ。


アランチーノは形や色がオレンジに似ていることから、オレンジをイタリア語で表しています。スップリは、Suppli al telefono(スップリアルテレッフォノ)といわれることも多く、“驚きの電話線”を意味します。どちらも、中にはモッツアレラチーズが入っていて温かい状態で食べると、モッツアレラチーズが伸びて楽しく美味しく食べられる前菜料理です。驚きの電話線は、伸びるモッツアレラチーズを表現しています。


〜レシピ〜

①硬めのお米に塩、コショウ、トマトソース、バター、パルミジャーノチーズ、バジリコの葉を混ぜ合わせます。

②熱がこもらないように、すぐに広げて熱気を逃がします。

③冷めてから、小さなモッツァレラチーズを真ん中に入れ、ご飯で丸く包みます。

④全体に強力粉をつけ、分厚くならないように粉を落とします。

⑤溶き卵にまぶしてパン粉をつけたら、160℃の油で揚げます。この時、転がしながら全体を均等に揚げます。

⑥みかんのようなオレンジ色になったら完成です!


アランチーニレシピはこちら


魚のカルパッチョ(Carpaccio di Pesce カルパッチョディペッシェ)

魚のカルパッチョ(Carpaccio di Pesce カルパッチョディペッシェ)

カルパッチョディペッシェは、旬の魚を使って、1年中作れる便利な前菜料理です。魚の種類は、スズキ、イナダ、タイ、カンパチ、アジなどさまざまな魚で料理が可能です。


〜レシピ〜

①魚を2mm程度に切ります。塩コショウを全体にかけて、レモン汁とオリーブオイルで味付けします。

②バルサミコ酢、ワインビネガーでお好みの味付けをします。

③生野菜を添えてよりフレッシュな仕上がりにして完成です。


「白身魚のカルパッチョ」レシピはこちら

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あがるイタリア  / 2018.07.24

カプレーゼ(Caprese)

カプレーゼは簡単に作れて、美味しく栄養も摂れる前菜です。


〜レシピ〜

トマトとモッツァレラチーズに、オリーブオイルや塩コショウをかけて完成。イタリアならではの闘牛ミルクのモッツァレラチーズも必見です!


「【超簡単】イタリア人シェフ直伝、カプレーゼ」レシピはこちら

タコとセロリのサラダ(Insalata di Polipo インサラータディポルポ)

インサラータディポルポは、タコとセロリの食感が楽しめるさっぱりした前菜料理。味付けは、オリーブオイル、塩コショウ、レモン汁で仕上げます。


〜レシピ〜

①ニンニク、玉ねぎ、セロリなどの野菜を炒めます。

②香りが出たら、タコを入れます。

③ホールトマトと水を加えて塩コショウ、ローリエを加えます。

④タコが柔らかくなったら、塩コショウで下味をつけ、レモン汁、オリーブオイルでしっかり混ぜ合わせ完成です。


「タコ料理インサラータ ディ ポルポ「Insalata di Polpo」たこサラダ」レシピはこちら


スピアナータ(Spianata)

日本人にも人気なスピアナータ。スピアナータを提供しているイタリアレストランは少ないので、見つけた際にはぜひ食べてみてください。


〜レシピ〜

モッツァレラチーズに、生ハムとルッコラを巻きます。オリーブオイルをかけるとより風味が引き立ちます。


イタリア風スペアリブ(Costoletta di Maiale コストレッタディマイアーレ)

意外と手軽に作れてしまうスペアリブですが、イタリアの風味を楽しみ、お家でグルメ旅ができます。


イタリア人の本格「イタリアン風!豚のスペアリブ」レシピはこちら


グリッシーニにプロシュットを巻いた前菜料理(Grissini con prosciutto グリッシーニコンプロシュット)

グリッシーニにプロシュットを巻いた前菜料理(Grissini con prosciutto グリッシー二コンプロシュット)

グリッシーニというクラッカーのような食感で長いスティック状の前菜があります。イタリアでは料理を注文後すぐに、こういったお菓子のような前菜が出されます。生ハムを巻いたものもイタリア人に前菜として人気があります!


〜レシピ〜

グリッシーニに生ハムを巻いて完成です。グリシーニはEATALYなどで購入できます。この後通販ショップも紹介するので、最後までご覧ください!


「グリッシーニのプロシュット巻き」レシピはこちら


ブルスケッタ (Bruschette)

イタリアの前菜の定番ブルスケッタ

トマトだけではなく、生ハムやチーズを乗せたり、サラダを乗せたり…。さまざまな具材で楽しめる前菜料理、ブルスケッタ!日本では珍しい発想です。イタリア人からの人気も高く、気軽でありながら楽しみ方が豊富です。日本でも簡単に取り入れられるので、料理の足しにしてみてください!


〜レシピ〜

①フランスパンをトーストします。

②トマトを乗せる場合には、トマト、ニンニク、バジリコ、塩コショウ、オリーブオイルを混ぜ合わせます。

③お好みの具材(②はトマトの場合の紹介)を乗せて完成です。


「イタリア人直伝!簡単ブルスケッタ」レシピはこちら


クオッポ(Cuoppo)

ナポリの定番前菜であるクオッポ。

クレープの包み紙のような筒状の紙にシーフードなどの揚げ物を入れたクオッポ。ナポリで盛んな前菜料理です。ナポリは魚介類が豊富なので、名産を活かした面白い前菜料理です。基本的にクオッポは、揚げ物全般を言います。


〜レシピ〜

具材を揚げて、筒状の紙に盛れば完成です。


ピッツァフリッタ(Pizza Fritta)

ピッツァフリッタは、ピッツァの生地に、ピッツァの具材を包み込んで揚げた前菜料理です。カレーパンのピザ版と思っていただけたら、想像がつきやすいのではないでしょうか。


〜レシピ〜

①薄めのピザ生地を作ります。

②ピザの具材を縁を外して盛ります。

③ピザ生地を2層に重ねて具材を包みます。この時、縁をしっかり押し付けましょう。

④油で揚げて、キッチンペーパーなどで軽く油を落としたら完成です。


「【ナポリの味!フリッタータ】さくらぐみ 西川シェフ」レシピはこちら


生ハム(Prosciutto プロシュット)

生ハム(Prosciutto プロシュット)

プロシュットはそのままでも、ワイン、グリッシー二、チーズなどとの相性も抜群!イタリアの生ハムは味がしっかりしていて、世界的にも人気な前菜です。何年もの熟成を経て完成します。


チーズ(Formaggio フォルマッジョ)

チーズ(Formaggio フォルマッジョ)

チーズも熟成期間が長く、ワイン、生ハムと同様に長い年月を経て完成します。熟成された食品同士で食べると一層体の栄養にもなるでしょう。イタリアチーズにはたくさんの種類があります。フレッシュなリコッタチーズ、ミルキーなブッラータ、スモークされたカチョカバッロ、一般的なハードチーズなど…。ぜひ、いろんなチーズを試してお好みのチーズを見つけていただきたいです!


イタリア人に聞いてみた!日本人にオススメする前菜料理

イタリアの街並み

イタリア人に、日本人へ紹介したいイタリア前菜料理を聞き込み調査してみました!

????イタリア人女性

ブルスケッタ (お昼と夕食どちらも食べるBruschette)

アランチーニ(Arancini)

卵でくぐらせ揚げたモッツァレラチーズをはさんだパン(Mozzarella in Carrozza)

イタリア人に人気なイタリアの魚前菜料理(Pesce che prendono solitamente tutti)


???? イタリア人女性

チーズ(Formaggi)

サラミ(Salumi)

オリーブ(Olive)

ブルスケッタ( Bruschette)


????イタリア人女性

薄切り野菜(Verdure con gli Affettati)


 ????イタリア人男性

サラミ(Salame)

チーズ(Formaggio)

小さいブルスケッタ(Bruschette)

ルスティッチ (Rustici)


????イタリア人 男性

トマトのブルスケッタ(Bruschette)


????イタリア人男性

アランチーニ( Arancini)


????イタリア人 男性

「イタリア前菜料理はとても美味しいよ!」“Antipasti italiani ce ne sono tanti buoni !!”

トスカーナ州の

生ハム(Prosciutto)

サラミ(Salame)

ワインと一緒に食べるチーズ類( Formaggi)


????イタリア人 男性

ツナソースをかけた子牛の肉料理(Vitello tonnato)


【結果】

ブルスケッタやチーズ、生ハムといったシンプルな前菜が人気を占めていました!イタリア料理はシンプルに素材を活かしたものが多いのですが、やはり、前菜料理もおつまみ感覚で食べられるものが人気のようです。


日本でイタリア料理を本格的に楽しむ秘策

イタリアの国旗

日本にいながら、イタリア現地の前菜料理で食事を潤してみませんか?本格的イタリアの味を楽しむ方法を大公開します!


イタリア文化会館提携レストラン

イタリア文化会館と直接提携しているVERA ITALIA(ベッライタリア)Elio Locanda Italiana(エリオ・ロカンダ・イタリアーナ)というレストランのネット販売専門店です。イタリア文化会館のホームページイベント提携で公開されています。

https://www.veraitalia.jp/


イタリア文化会館はイタリア語の受講生に向けて、多くのレストランとも提携しています。もちろん、受講生でなくてもレストランの利用は可能です!リンクから、行きやすいレストランを探して楽しめます。

https://www.iictokyo.com/meriti/risto.html


日伊協会提携レストラン

日伊協会もたくさんの提携レストランを公表しています。イタリアと日本の留学生をつなぐ場でもあるので、本場に近いイタリア前菜料理が楽しめる場所が見つかるかもしれません。

https://www.aigtokyo.or.jp/?page_id=12704


イタリア大使館が公認するイタリアフェア

毎年期間限定のイベントです。イタリアフェアは、あらゆる場所で開催されています。例えとして、2022年3月31日までは品川プリンスホテルでイタリアフェアを開催しています。イタリア大使館が公認するイタリアフェアも探すことで、ステキなイタリア前菜料理を楽しめるでしょう。

https://www.princehotels.co.jp/tokyocityarea/italian_fair/2022/


通販で楽しめるイタリア前菜料理

通販で楽しめるイタリア前菜料理

通販でもイタリア前菜料理が楽しめることを知っていますか?通販で、イタリア現地の味を楽しむ方法を紹介します!本場の前菜料理の美味しさと特別な気分を一緒に味わってみましょう!


Fattoria Bio Hokkaido ファットリアビオ北海道

イタリア職人が作る、北海道ミルク100%を使用した絶品チーズです。JAPAN CHEESE AWARD で、日本1位に選ばれたチーズを数々生み出しています。地方での催事も行っているため、出店でもお求めできます。

https://fattoriabio.jp/


VERA ITALIA ヴェッラ イタリア

生ハム、サラミ、イタリアワイン他、イタリア前菜料理など数多くのイタリア本土の味を取り扱っています。イタリア本土と美味しさにこだわったイタリアンが食べられる優れたネットショップです。

https://www.veraitalia.jp/


EATALY イータリー

グリッシーニや日本ではなかなか手に入りづらいイタリア食材商品が揃っています。全世界で展開しているため、日本以外の国でもイタリアンを楽しめます。グリッシーニは「アンティパスト」から見られます。

https://www.eataly.co.jp/shop


まとめ

レシピに関しては、一般人向けのイタリア料理スクールなどで学ぶ方法もあります。イタリアには日本の調味料がほとんどありません!日本の食材を使ったイタリアの前菜料理と、イタリアにある材料のみを使ったイタリアの前菜料理では、味が大きく変わってくるでしょう。


本場の味を楽しむためには、イタリアにある食材のみを使った前菜料理を試すことがオススメです。まずは、本場の味が楽しめるイタリアレストランで前菜料理を食べてみてください!