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MY靴を雨・雪に強いヴィブラムソールに変更できる!

3つの靴が並んだ写真です。

靴底に黄色い八角形で「Vibram(ヴィブラム)」と刻印された登山靴やブーツをお持ちでしょうか。ヴィブラムとは靴用ソールの専業メーカーのこと。他のシューズメーカーに靴底を提供するメーカーとして世界的なシェアを誇っており、その種類たるや300種類以上、提供先の靴メーカーは1000社以上にも上るそうです。


ゴムのグリップ力を生かすゴツゴツした形状から「ラギッドソール」とも、軍靴の底に似ていることから「コマンドソール」「タンクソール」などとも呼ばれたりするのですが、これが世界中で支持されているイタリアの企業であることはあまり知られていません。イタリアで靴といえば流麗な美しいフォルムをイメージしますが、実は北部にアルプスを擁していることから登山が盛んです。そのため登山ギアや登山靴の名門どころが、イタリアブランドに多いのですが、ヴィブラム社ももとを正せば登山ギアのメーカーでした。



ヴィブラム社を創業したヴィターレ・ブラマーニも登山家で、ミラノのスピガ通りに登山ギアのショップを開きます。あるときヴィターレが参加した登山隊が遭難し、ヴィターレ1人だけが生還するという事件があり、以来ヴィターレは安全で歩きやすい登山靴の開発に没頭します。こうして生まれたのが「ヴィブラムソール」を搭載した登山靴だったのです。


画像の左上に1937年と記載された靴の写真です。

当時の登山靴は革靴の底に金属製の鋲を打ち込んだものでした。重くて非常に歩き辛いうえ、防水・防寒性もいまよりずっとレベルが低く、登山家たちに苦労を強いていたのです。そこにゴムを歯形状に加工することで、グリップ力を高め軽く耐久性のある靴底の開発は、画期的なこと。靴底の評判を聞いた世界中の靴メーカーから依頼が殺到し、ヴィブラムのソールは世界中に供給されるようになったのです。


4つの異なる靴の写真です。

先日、東京に雪が降った日、いつものスニーカーで出かけたところ、凍った路面でスッテンとやってしまいました。「ヴィブラムソールの靴を履いてくればよかった」と思ったのですが、いまちょうど手持ちがなくて。そんなとき、日本橋三越本店で、どんな靴でもヴィブラムソールにしてくれるサービスがあることを思い出しました。


何足もの靴が展示されているディスプレイの写真です。

ヴィブラム ソールファクター」は、国内唯一のヴィブラム社公認カスタマイズサービス。日本橋三越本店本館にあります。ここでは、手持ちのどんなシューズでもヴィブラムソールにカスタマイズしてくれるのです。「本当にどんな靴でもカスタマイズできるの?」という疑問には、こちらを見ていただくのが一目瞭然。ブーツはもちろん革靴でもスニーカーでも、一部、靴の製法や状態によってできないものもあるそうですが、大抵の靴なら張り替えることができるのです。


白を基調とした靴の写真です。
白、ベージュ、黒を基調とした靴の写真です。

雨に濡れた路面に強い「グリップオンウェット」、凍結路面でも硬化しない「グリップオンアイス」、柔らかく屈曲する歩きやすさにフォーカスした「コンフォートグリップ」など多彩に用意されていますし、価格はオールソールで1万1000円〜(税込み)。張り替えの仕上がりは靴を預けて約2週間だそうです。今年は雪も多いようです。次に東京に雪が降る前にお気に入りのブーツをグリップオンアイス仕様にしておこうと思っています。


ヴィブラムソールファクター

https://www.mistore.jp/shopping/feature/men_f2/vibram200902_m.html


日本橋三越本店

東京都中央区日本橋室町1-4-1

03-3241-3311(大代表)