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イタリアの父の日が3月なのはなぜ?

イタリアでは、3月19日が父の日です。この日は聖ジュゼッペのオノマスティコなので、父の日のお祝いをします。


オノマスティコとは?

イタリアではオノマスティコ(Onomastico 聖名の祝日)というものがあります。


Onomastico:イタリアの暦には、一年を通して毎日日替わりでゆかりの守護聖人の名前が記されていて、その日に聖人に因む名前を持つ人々が教会で祝う。

(伊和中辞典・小学館)

守護聖人は1日に一人ではなく、毎日数人の守護聖人がいます。

パオロやマルコ、マリア、ロベルタといったイタリアのクラシックな名前であれば、だいたい同名の聖人がいるので、イタリアではいつでも誰かがオノマスティコのお祝いをしているということになります。お祝いの多い国ですね。


オノマスティコには教会でお祝いするという習慣があるのですが…。さすがに最近は、教会でお祝いするという人は周りにはあまりいません。


私の夫は以前、自分のオノマスティコの日には、会社へドルチェを持って行ってお祝いをしていました。家族や友人からは、毎年オノマスティコの日にお祝いの電話がかかってきます。誕生日とは別の日にもお祝いがあるっていいですね。


同じ名前の聖人がいない場合は?

カトリック教会が承認した聖人は千人以上いるのですが、もちろん同じ名前の聖人がいない場合もあります。私もそうです。そのような場合には、11月1日のTutti santi の日こと、諸聖人の日にお祝いします。


3月19日は聖ジュゼッペのオノマスティコ

3月19日は聖ジュゼッペの日。聖ジュゼッペといえば、キリストの父。なので3月19日をイタリアでは父の日として祝うのです。


ちなみに母であるマリアの祝日は12月8日。こちらは母の日ではありません。母の日は日本と同じく、5月の第二日曜日です。違いがありますね。


特定の日の聖人を調べるのはこちらからどうぞ→ https://www.santodelgiorno.it/

「イタリアで、父の日がちょっと早い理由は聖ジュゼッペのオノマスティコだから。」どこかで使える雑学ネタとして、覚えておくといいことがあるかも?ないですかね。


イタリアのオノマスティコについて説明したイラスト
イタリアのオノマスティコについて説明したイラスト