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マダマ宮殿で展覧会が開催中!女王マルゲリータの生涯!

トリノのマダマ宮殿にて、イタリアの初代王妃マルゲリータの展覧会が開かれています。



王妃マルゲリータとは?

王妃マルゲリータの正式名称はMargherita Maria Teresa Giovanna di Savoia-Genova。ジェノバ・サボイア家のマルゲリータ・マリア・テレーサ。ジェノバ・サボイア家は水戸徳川家みたいな感じですね。


「マルゲリータって、ピザの名前では?」と思われた方、正解です。トマトとモッツァレラチーズとバジリコのイタリア国旗をモチーフにしたこのピザは女王マルゲリータに捧げられたピザなのです。


イタリア最初の女王?



マルゲリータ・ディ・サヴォイア。1851年にトリノで生まれる。1868年にサヴォイア本家の従兄のウンベルト公と結婚し、イタリア統一を経てイタリア最初の女王になります。


1878年から1900年まで王妃を務めた彼女は、ファッション、装飾、音楽、山への愛など、その卓越したセンスをイタリア貴族の暮らしに反映させました。


社交だけでなく、教育にも熱心だった彼女。幼稚園、学校、慈善団体に補助金を出し、特に女性を中心とした教育や職業訓練の普及を行っています。レースやサンゴ細工などの学校も設立しているんですよ。


そんなマルゲリータの華々しい成功の陰には多くの苦労がかくされています。愛人のいる王との別居もできない上辺だけの結婚生活。子どもが産めない体になるほどの重篤な出産。王の暗殺など。波乱万丈すぎる女王の生涯です。


今回の展覧会では、そんな彼女の生涯を貴重な装飾品や絵画などから見ることができます。


息子ヴィットリオ・エマヌエーレが生まれたときの豪奢なゆりかごや、サンゴ細工のちりばめられた衣装など、見どころがたくさんあります。


実際にマルゲリータが着用したドレスも展示されているのですが、王宮内での展示なので「これを着てここを歩いていたのかも?」と思うと感慨深いです。



優雅な生活の裏に隠された、波乱万丈な人生を垣間見える展覧会です。人の幸せってなんだろう?と思わず考えてしまいました。


ぜひ会場に足をお運びください。



展覧会:イタリア王妃マルゲリータ・サヴォワ家
入場料:€ 12 € 10(6~25歳、予約グループ20名以上(最大25名)、障害者、公認団体、提携団体)6歳未満、障がい者同伴、は無料。
場所:Piazza Castello, 10122 Torino, Italia