冬コーデの鉄板アウターである「コート」。ここ最近は、ゆったりとしたシルエットのアイテムがトレンドに君臨していますが、その流れはコートにも及んでいます。ただし、ボリューム感のあるオーバーサイズのコートは着膨れ感が出てしまったり、大人男性の品格を表現するのが難しいのも事実。そこでおすすめなのが、着丈が長めの重厚感たっぷりなロングコート。羽織った途端、簡単に今っぽいリラックスした印象のコーデに導いてくれます。
ただ、「ロングコートを上手く着用するには？」と疑問を抱く方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、大人男性がロングコートを素敵に着こなすための選び方をご紹介します。
＜目次＞
着丈の長さは「膝上5cm、膝下5cm～10cm」が正解
ロングコートとは、着用したときに丈が膝部分まである長さを持つアイテムのこと。これを踏まえて、やや短めに着こなしたいなら膝上5cm程度、やや長めがいいなら膝下5cm～10cm程度の長さがおすすめ。
膝上5cmより短いと今っぽさを演出できませんし、膝下10cmより長いと着こなしの難易度が高くなってきます。「膝上5cm、膝下5cm～10cm」の範囲内で選ぶのがいいでしょう。
大人男性の品格を表現するなら、断然ベーシックカラーがおすすめ
ロングコートは必然的に面積が大きくなるので、冬コーデに圧倒的な存在感が宿ります。そんなロングコートを大人男性が取り入れるなら、ブラックやネイビー、ブラウン、ベージュ、グレーといったベーシックカラーがおすすめ。
ブラックはモードな雰囲気、ネイビーは理知的な印象に、ブラウンやベージュはあたたかみがあり、グレーは落ち着いた印象を表現することができるので、自身のなりたいイメージに合わせてセレクトしてみてください。
鮮やかなカラーや柄物ですと難易度が高くなり、また品格を表現できないので、大人男性にはあまりおすすめできません。柄物にチャレンジしたいなら、格子の細かいチェック柄で、エレガントに決めるのが◎。
ショルダーラインに着目して！
コーデの印象を大きく左右するショルダーラインに着目するのも、ロングコート選びにおいては重要です。
カチッとしたショルダーラインでマスキュリンに決めたいなら、肩の部分から脇下にかけて生地の切り替わりがあるセットインスリーブがおすすめ。最も基本的な袖の形状で、多くの服に使用されています。肩のラインがきれいに出るので、上品に着こなしたいときにぴったり。
また、リラックス感を演出したいなら、首まわり（襟ぐり）から袖の下部分までに斜めに切り替え線が入ったラグランスリーブ、今っぽさが欲しければ、袖付け部分を肩より落としてあるドロップショルダーで、垢抜けさせるのも◎。
次に、大人男性におすすめのロングコートをご紹介します！
ジェンテ ディ マーレで見つけた！ 大人男性にぴったりなロングコート
2010年に誕生した、イタリアのプーリアを本拠地とするコートブランド「HEVO（イーヴォ）」のロングコート。産まれて初めて刈りとられた、柔らかく高い保温性が魅力的な「ヴァージンウール」のメルトン生地で仕立てられたダブルフロントのベルテッドコートです。ベルトでウエストマークすることで、スタイルアップが叶う一着。
ラグランスリーブ、かつゆったりとしたシルエットを持つコートは、今っぽい空気感を漂わせています。スーツスタイルにはもちろん、デニムといったカジュアルコーデにも合う汎用性の高さがポイントです。
イタリアの中東部アドリア海に面した街アンコーナにて、1978年に創業したブランド「LARDINI（ラルディーニ）」のロングコート。グレンチェック柄が上品な印象を醸し出しており、大人男性の品格を表現できる一枚です。
上質なウールをベースに、ポリエステルやナイロンを混紡することで、上質な質感に軽さと丈夫さをプラス。シックな印象なのでオン・オフ問わず、活用頻度が上がること請け合いです。
1969年にアルベルト・アスペジ氏により、イタリア・ミラノの郊外でシャツメーカーとしてスタートとしたブランド「ASPESI（アスペジ）」のダウンコート。撥水加工されたナイロンタフタの生地にダウンを詰め込んだチェスターデザインは、都会的でモダンな雰囲気を醸し出しています。
ブラックカラーを選べば、ダウン特有のスポーティな雰囲気が抑えられて、大人っぽく着用可能です。デニムやスウェットパンツとのカジュアルコーデに、またジャケットスタイルにも合わせやすいので、一着ワードローブに揃えておくと便利です。
以上、今季旬となっているロングコートの選び方と、おすすめロングコートをご紹介しました。ぜひこの冬、ロングコートをコーデに投入してみてはいかがでしょうか。
【取材協力】Gente di Mare（ジェンテ ディ マーレ）
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