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【Feature】イタリアのインテリアセンスは、家具ショールームで学べる!

ワダシノブ

2024.10.29

トリノ在住のイラストレーター・マンガ家、ワダシノブさんがお届けするリアルなイタリア情報。デザイン特集に寄せて、イタリアの暮らしで日常的に取り入れられているコツを教えていただきました。テーマは、Arredaménto(アレダメント)。日本に暮らす私たちでも見習えるインテリアへのヒントです!


イタリアで誰かのお家に招かれたとき、よく驚いたのが、インテリアセンスのよさです。雑然としたわが家と比べると、なんというか段違いでまとまっている。いい感じ。「どうやったらこんなにいい感じに?」と思っていたら、単純な理由がありました。
それは、インテリアコーディネーターの存在です。


こちらでも、新築や引越しの時に、家具を購入することが多いのですが。そんな時はまず、街中にたくさんある家具店のショールームへ行きます。イタリアの家具店では、IKEAの店舗のような感じで、寝室・台所・リビング・子ども部屋などのモデルルームが作られているのが一般的です。一点で買うのではなく、部屋全体でコーディネートして家具を買うのです。そんな時に、助けてくれるのがインテリアコーディネーターさんです。


どういう流れかというと。まず、いろんなショールームへ行き、その店の価格帯と扱うブランド、センスなどから、これ!という店を決めます。そして、そこの専属のコーディネーターさんに相談しながら、希望の部屋を作っていくのです。


Arredaménti(複数形):家具の一つ一つ、もしくは家具一式を指す場合に使います。例えば、「新しい家具をいくつか購入した」など、具体的なアイテムに焦点を当てたい場合です。例:「Ho comprato nuovi arredamenti per il soggiorno.」(リビング用に新しい家具を買いました。)

作り付けの家具を家にあわせて注文することが多いイタリアなので、なかなか完成した部屋のイメージがしにくいのです。そこをコーディネーターさんが、「こんな感じに仕上がるよ」と図面におこし、イメージを作ってくれます。これで思ったのと違ったという失敗を防げます。


鏡や花瓶といったアクセサリーなどもお店にあるので、希望に沿って、全体的にいい感じに整えてくれます。食卓の大きさと部屋のバランスとか、初めてだとなかなか難しいので、相談できるととても助かりますね。

DIYでいい感じにしたい!

とはいえ、もう家具はある、だけど感じを変えたいという人におすすめなのが簡単なDIYです。


わたしのおすすめは、本棚やカラーボックスの上に一枚板を置いて留めるだけの簡単なもの。板を載せる、たったこれだけなのですが、部屋の印象が驚くほどスッキリ変わります。本棚やカラーボックスを二つ並べてその上に長い板を置くのもおすすめです。ちなみにうちではIKEAの本棚BILLY三つの上に長い板を渡して、統一感を出しています。

Arredaménto(単数形):一般的に「インテリア」や「内装」、「家具の配置」などを指し、特に空間全体のデザインやスタイルについて話すときに使われます。例:「L'arredamento di questa casa è molto moderno.」(この家のインテリアはとてもモダンです。)


イタリアでは家具のショールームは、いろんなところにあります。見るだけでも楽しいのでおすすめです。「arredamento 都市名」で探すとお近くのショールームが見つかります。旅行で時間が余ったらぜひ!