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GUCCIが魅せる、大阪・梅田の新たなミクソロジー体験「グッチ ジャルディーノ」

遠藤友香

遠藤友香 Yuka Endo

2025.02.03

1921年にフィレンツェで創設された、世界のラグジュアリーファッションを牽引するブランドのひとつである「GUCCI(グッチ)」。2024年11月23日に、大阪・梅田の中心地に「グッチ ジャルディーノ」をオープンしました。イタリア・フィレンツェにあるグッチ ジャルディーノに続く世界で2つめとなるこのバーは、ハービスPLAZA ENTに位置し、同ビル内に隣接する「グッチ大阪」のリニューアルと同日にオープン。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に向けて、開発が進む都市のダイナミックな鼓動に共鳴し、多くの方にグッチの世界観をより多層的に楽しんでいただくために、大阪の地が選ばれました。


グッチ ジャルディーノは、イタリアのエレガンスとコンテンポラリーな日本の感性が融合した空間で、洗練されたデザインと最先端のミクソロジーが出会い、特別な体験を生み出すバーです。ミクソロジーとは、様々な国の料理や食材、調理法を融合させたフュージョン料理の流行を取り入れつつ、フルーツや野菜などのフレッシュな素材をスピリッツなどのお酒と組み合わせたカクテル作りのこと。従来のカクテル作りで使用するリキュールやフレーバーシロップを一切使っておらず、素材そのものの旨味を極限まで引き出せるカクテルです。


グッチ ジャルディーノの約109平方メートルに及ぶ空間には、落ち着いた雰囲気のレセプション、バーカウンターとテーブル席が配置されたスタイリッシュな印象のメインバーがあり、プライベートなひとときを求めるゲストのための個室のご用意も。また、独自の革新的な空間である「ラボラトリー」では、イタリアと日本の味わいをアーティスティックに融合するミクソロジーとバーフードのペアリングによるエクスクルーシブな体験を味わうことが可能です。店内には、メイド・イン・イタリーのソファーやファニチャーがゆったりと配置され、随所に日本の意匠が洗練された趣で組み込まれています。


バーマネージャーのセバスチャン・ヴィゲラ氏。チリ出身でイタリア人の母を持つ彼は、17歳から世界各地を旅しながらミクソロジーとワインの研究を重ね、世界で2つめのグッチ ジャルディーノのバーマネージャーに就任

グッチ ジャルディーノは、経験豊かなミクソロジストであるセバスチャン・ヴィゲラ氏の監修のもと、イタリアのバー文化を象徴するネグローニやスピリッツをはじめ、イタリアと日本の豊かな伝統からインスピレーションを得たオリジナルカクテルを取り揃えています。さらに、日本が誇るアルコールビバレッジとの特別なペアリングやコラボレーションを通じて 、グッチ ジャルディーノならではの文化の交流や対話をさらに深めています。


カクテルを楽しみながらリラックスしたひとときを過ごしたり、ラボラトリーで自分だけのオーダーメイドのペアリングを愉しむなど、グッチの美学と世界最高水準のホスピタリティが融合した空間で、イタリアと日本の伝統への深い敬意を感じながら、ラグジュアリーでクリエイティビティに満ちた時間を堪能することができます。


店内はグッチのシグネチャーカラーであるグッチ ロッソ アンコーラ(深みのあるレッド)に彩られ、随所に日本の意匠が洗練された趣で組み込まれています。階段エントランス部分には、高知県須崎市の山の谷にしか生息しない虎竹(とらちく)を使用した、四代田辺竹雲斎氏による竹細工の作品「繭」があります。繭を破るという行為は、無から有への移行、または存在の誕生として解釈でき、何もない状態(無)から新たな存在(有)へと至る過程を象徴。「グッチ大阪」「グッチ ジャルディーノ」の誕生を祝い、無から新たな可能性が生まれ、さらに成長することを願って制作された作品です。


また、ラボラトリーでは、その名の通りさながら実験室のような無機質な空間に、減圧蒸留器や遠心分離機などが設置され、メインバーとは全く異なる雰囲気の中、それらを使ったミクソロジーカクテルとペアリングのコースが愉しめます。


ここでしか味わえない特製ミクソロジーカクテル

イタリアと日本の伝統への深い敬意と革新の精神を融合して、セバスチャン・ヴィゲラ氏が創り出すオリジナルカクテル。単なる素材の組み合わせを超え、風味と香りの旅を通してミクソロジーの芸術を味わうことができます。


バーを訪れたらまず味わいたいのは、シグネチャーカクテルの「大阪アモーレ」。名前の通り、イタリアの文化と日本の食材への愛を表現した、クリーミーで複雑な味わいのカクテルです。日本酒「月の桂」をベースに、桜、北海道産生クリーム、金木犀のエッセンスが絶妙なハーモニーを奏でます。

大阪アモーレ

イタリアを代表するお酒の一つ、リモンチェッロを楽しみたい方は「セバから見たアマルフィ」をどうぞ。バーマネージャーのセバスチャン・ヴィゲラ氏の故郷チリとイタリア、そして日本を巡る旅へ誘うカクテルです。アンデス山脈産マスカットを100%使用したピスコと、イタリアのアマルフィ海岸のリモンチェッロを、柚子のエッセンスが引き立てます。

セバから見たアマルフィ


京都の歴史ある酒蔵、増田德兵衞商店とグッチとのコラボレーションにより誕生したグッチ ジャルディーノ限定の30年ものの古酒「月の桂30年ヴィンテージ」。その一滴一滴には、年月をかけて丹念に醸造され熟成されたヘリテージとストーリーが込められています。カラメルやダークチョコレート、そしてウッディでムスクを感じる風味は複雑ながら調和が取れており、都会の喧騒を離れた悠久の京都を思わせます。


グッチ ジャルディーノ バーフード

日本とイタリアで愛されているカジュアルフードをアレンジした遊び心あふれる料理、美しいオブジェのようなスイーツまで多彩に揃ったメニュー。


日本の古都、京都の雅な色彩にインスピレーションを得たバーニャカウダ。バーニャカウダは、イタリアの山岳丘陵地帯であるピエモンテ地方の郷土料理で、野菜を熱々のバーニャカウダソースにディップして食べる独特のスタイルで、比較的カジュアルな野菜料理として支持を受けています。


ポテトサラダとフレッシュな野菜に、豆腐を用いたクリーミーなディップソースを添えていただきます。

バーニャカウダ

そばがローマへと旅に出て、小さなトラットリアでペコリーノチーズと昆布と出会ったらどうなるか、といった独自の視点から生まれた「そばカルボナーラ」。ローマの定番メニューであるカルボナーラを、遊び心あふれる物語でアレンジしました。

そばカルボナーラ

イタリアの伝統的なスイーツ、ティラミスをアレンジした「抹茶ティラミス」。ティラミスとは、北イタリア生まれのデザートの一種。コーヒーの香りとクリーミーな味わいが特徴で、老若男女問わず多くの方々から愛されています。豊潤な香りの宇治抹茶とホワイトチョコレートが、繊細で驚きに満ちた美味しさを織りなします。


大阪・梅田に誕生した、世界で2つめのGUCCIのバー「グッチ ジャルディーノ」についてご紹介しました。ぜひ、店舗に足を運んで、グッチ ジャルディーノの世界観を体感してみてはいかがでしょうか。


■グッチ ジャルディーノ

大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT

Tel. 06-6343-0080

営業時間:月〜日:17:00〜24:00
※ラストオーダー 23:00
※定休日は施設に準じる