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創造性と刷新という、ファッションの今をとらえた「BOSS」2021春夏コレクション

品質とデザインに焦点を当てて、デイリーに着こなせるカジュアルから、アクティブなシーンで差がつくアスレジャーに至るまで、あらゆるライフスタイルにマッチする、モダンで洗練されたコレクションを提案している「BOSS(ボス)」。

2020年9月22(月)から28日(月)まで開催された、2021年春夏ミラノコレクションは、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響から、WEB配信するブランドが多く見られました。BOSSは9月25日(金)に、メンズ・ウィメンズ合同でのショー形式の発表はもちろん、グローバルライブ配信、そしてドイツのファッションブランド初となる「TikTok」でのライブ配信、また同時に開催された中国でのライブイベントによって、多くの場所でランウェイショーを体験できる場を設け、世界中に多大なる影響を与えました。

今回、BOSSがコレクションの発表の場に選んだのが、ミラノの「Palazzo del Senato(パラッツォ・デル・セナート)」の屋外会場。これまでBOSSはしばらくの間NYでショーを開催してきましたが、先シーズンからミラノでコレクションを発表。これは、「ヨーロッパブランドなので、今一度ヨーロッパに戻ろう」というヨーロッパ回帰、そしてイタリアとは素材や生産でのつながりが強いため、ミラノに戻ってのショーの開催となったといいます。

パラッツォ・デル・セナートは、ちょうど20年前にBOSSウィメンズウェアコレクションを初めて発表した場であり、BOSSにとって、とても重要な意味を持つ場所です。あれからちょうど20年経った今回。今までとは全く異なる新しい時代へとBOSSマンとウーマンが共に手を携えて歩んでいく中で、BOSSウーマンの揺るぎない自信、エレガンス、そして強さを祝す機会となりました。

2021年春のコレクションはクラフト(工芸)、カラー、そして芸術性に焦点を当て、創造性と刷新という、ファッションの今をとらえたコレクションです。花とファウンド・オブジェクトを組み合わせる作品で知られている、ロンドンに拠点を置くアーティストのWilliam Farr(ウィリアム・ファー)の作品は、刺繍やプリントからインスピレーションを得ています。また、コレクション全体に、フローラルモチーフと鳩目のディテールが多く見受けられました。

今回も引き続きカジュアルなアイテムへと移行しており、よりスポーティーで、BOSSマンとウーマンのより若々しいヴィジョンを明確に打ち出しています。メンズのフード付きアイテムやスニーカー、ドローストリングパンツ、そしてボンバージャケットがランウェイのあちらこちらに。ウィメンズのルックはルーシングやアイレット、そして実用的なディテールが特徴的です。

BOSSの職人技への熱意も明らかです。目を引くのは、ドイツ南部の素材への、細部に渡って施された刺繍やレーザーカット。シンプルなショーツや幅広のパンツ、そしてスーパーソフトニットなどが、かつてのコレクションでは見られなかったイージーゴーイングな雰囲気をもたらしています。

カラーパレットは、BOSSのこれからの姿勢を表すような、爽やかなブルー、鮮やかなエメラルド、そして柔らかなローズ。個人的にサンド、クリームとフォレスト・グリーンの色調が組み合わされたスタイリングに惹かれました。気分が高揚して、ファッション本来の持つパワーを体感できるBOSS 2021春夏コレクションを、ぜひチェックしてみてくださいね!

BOSSメンズ
BOSSウィメンズ

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