1月9日は成人式でしたね。新成人の皆様、ご家族の皆様おめでとうございます!
イタリアには成人式のようなものはありません。
年齢や区切りごとに、みんなで集まるセレモニー的なものが基本的にない国なのです。16歳や18歳で個人が盛大な誕生日パーティをすることはありますが、同年齢が集められて何かをするというのはありません。
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イタリアの成人はどんなことができる?
18歳からできるようになるのは以下の3つ。
- 車の運転免許
- 選挙の投票
- アルコールの飲酒
これらが18歳から始まります。
何歳になったら家から出るの?
大人の象徴といえば、実家を出て自活するということもありますが、ヨーロッパの若者は何歳から家をでるのでしょう?
EUの調査では、平均で26.5歳で親元を離れています。
この統計はなかなか面白く、北ヨーロッパに行くほど家を出る年齢が早くなり、南ヨーロッパに行くほど家を出る年齢が遅くなるという結果になっています。
家を出る年齢が早い国TOP 3
- スウェーデン(19.0歳)
- フィンランド(21.2歳)
- デンマーク(21.3歳)
家を出る年齢が遅い国TOP 3
- ポルトガル(33.6歳)
- クロアチア(33.3歳)
- スロバキア(30.9歳)
イタリア人は29.9歳で家を出ています。ヨーロッパではギリシャ、ブルガリアに続く6番目の遅さです。
男女差はあるの?
イタリア人男性は平均31.2歳で、女性は平均29.1歳で家をでるという結果になっています。
EU全体でも女性の方が家を出る年齢が早く。さらに、男女の年齢差が大きい国の方が、家を出る年齢が遅くなっています。
一番男女差が大きいのはルーマニア。
- ルーマニア 男女差4.7歳
- ブルガリア 男女差3.5歳
一方家を出る年齢が若い国は
- スウェーデン 男女差0.4歳
- デンマーク・アイルランド 男女差0.5歳
となっています。
イタリアは男女差が2.1歳なので、遅いほうですね。
家から出られない!
1983年にはイタリアの18歳~34歳の独身または未婚の実家暮らしの割合は49%だったのですが、2022年には親と一緒に家で暮らす若者は700万人で、全体の67.6%を占めています。
この数年はパンデミックの影響で非正規で働く人も増えており、収入が安定しないことが原因だとされています。34歳までの若者の10人に4人は非正規雇用者です。
「家から早く出たくても、経済的な理由から出られらない!」というのが、現状です。家を出る年齢が高い国ほど、若年の失業率が高めなのです。
若者に仕事と家を! と、なかなか解決しない問題ですが。イタリアの対策を見守っていきたいです。