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フェラーリのPHVモデル296GTBがディーノ以来のV6エンジンで日本上陸

欧州では2030年までに温室効果ガスの排出量を実質0にすべく、各企業があらゆる努力に惜しみない技術と情熱を注いでいます。それはイタリアの自動車業界も同じこと。

今年7月、イタリア・モデナで開催されたモーターバレーフェスト21で公開されたフェラーリ296GTBは、フェラーリ2台めのPHEV車です。電気とガソリンを併用するプラグインハイブリッド車として、先に発表されていたSF90ストラダーレに続いて、先日ついに日本国内でお披露目されました。

ついに日本国内でお披露目フェラーリ296GTB

全長4,565×全幅1,958×全高1,187というボディは、ラグジュアリースポーツカーとして堂々たる姿。しかしその外観はグラマラスとは一線を画す、エレガントなものとなっています。アンダーグリルサイドにエアインテークを備えたフロントまわりや、リアフェンダー部の曲線などは、1963年に登場したGTカー250LMにインスパイアされたものだそう。なるほどスーパースポーツカーなのに、どこか有機的な体温を感じさせるのは、クラシックカーのルックスに通じるデザイン性があるからなのでしょう。

ついに日本国内でお披露目フェラーリ296GTB

内装は先のSF90ストラダーレを継承するデジタルインターフェース・ディスプレイ方式が採用されています。助手席にもパッセンジャーディスプレイを採用して、ドライビングフィールを共有することで、スポーツカーとしての矜持がしっかりと保たれていました。新設計されたエンジンは、3.0リッターV6ターボ。前出のSF90ストラダーレは4.0リッターV8ターボ。ここでふと気づくはず。車好きなら常識ですが、フェラーリはV8、あるいはV12エンジンが主たるラインナップで、V6エンジンはこれまで60~70年代に生産された幻の名車フェラーリ・ディーノ以来なのです。そのため296GTB誕生前は、「ディーノの再来」という噂が広まったほどでした。

フェラーリ296GTB内装

新設計されたエンジンは、3.0リッターV6ターボフェラーリのPHVモデル296GTBがディーノ以来のV6エンジンで日本上陸

2025年には完全EV車のリリースを公言しているフェラーリがリリースしたPHEVは、その「繋ぎ」ではありません。ハイブリッドの有効性を存分に活用するマシンです。やがてガソリンエンジンが過去と時代なっても、そのDNAがヘリテージとして継承されることはフェラーリオーナーのみならず、多くのモーターファンにとって嬉しいことではないでしょうか。

https://www.ferrari.com/ja-JP