荒川静香
INTERVIEW
LIFESTYLE 02 Aug 2018

芸術と歴史の国イタリアでスケートをする喜び。荒川静香さんインタビュー(1/2)


2017年10月初旬、オリンピック金メダルに輝いた国イタリアでアイスショー「インティミッシミ・オン・アイス」の主演を果たしたばかりのフィギュアスケーター、荒川静香さん。ママになってからも世界の第一線で活躍を続ける荒川さんに、現地ヴェローナでお話を伺ってきました。イタリアでの思い出やママスケーターとしての努力など、全2回のスペシャルインタビューをお届けします。

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オペラが上映される古代劇場でアイスショー。この発想の豊かさはイタリアならでは

ヴェローナの街中
撮影:荒川静香

—―「インティミッシミ・オン・アイス」での主演。ヴェローナの街中に貼られたショーのポスターの中心には荒川さんが!

びっくりしました!

—―日本人では初めての女性ソリストに大抜擢されましたが。

女性スケーターが長く活動することは難しいと一般的に考えられていた中で、10年を超えてプロとして活動してこられたことを誇りに思います。

芸術文化のあるこの国で演じられることに喜びがありますし、素晴らしいスケーター、アーティストの皆さんと一緒に作り上げるといった雰囲気のショーなので、このアイスショーに参加できることは楽しみでした。

—―世界一のインフルエンサー、キアラ・フェラーニが衣装をデザインしたことでも話題になりましたが、彼女の衣装はいかがでしたか?

ショーを開催したイタリアのランジェリーブランド〈インティミッシミ〉のランジェリーが華やかにドレスアップされていて、こんなにもゴージャスで華やかになるのかと驚きました。アリーナの優雅な雰囲気にとても合っていて、眺めているだけでも美しかったです。軽くて繊細で、遠くから見ても質感がよくわかるような衣装でした。

普段のショーでは自分でデザインした衣装を着ているのですが、こうして他の方がデザインした衣装を身にまとうというのも素敵な体験になりました。

インティミッシミ・オン・アイス

—―イタリアの人気歌手、アンドレア・ボチェッリさんの生歌や、オーケストラの演奏も魅力的でした。

本当に素晴らしかったです。生の歌や演奏は、音楽に重なりたいという気持ちを高めてくれます。一度として同じものにはならない躍動感が魅力だと思います。

—―長い歴史のある古代ローマ劇場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」での演技はいかがでしたか?

普段オペラが上演されるアレーナを会場にしてフィギュアスケートのショーを開催するという発想の豊かさはイタリアならでは。日本ではこうした歴史ある場所でアイスショーというのはなかなかありません。

—―アレーナは屋根がないので開放感があり、お客さまもオープンな雰囲気でショーを楽しまれています。こんなオープンな空間で、他の出演者やお客さまたち皆さんとひとつになりながらスケート演技をするのはとても心地よかったですし、ショーのスケールの大きさを感じました。

インティミッシミ・オン・アイス

—―ショーではたくさんのイタリア人と一緒にお仕事されたと思いますが、どんな印象を持ちましたか?

イタリア人は芸術的なものの考え方、発想や目のつけどころがユニークでエンターテイメントに長けていると感じました。

イタリアのフィギュアスケーターから素敵なプレゼント

インティミッシミ・オン・アイス 荒川静香

—―荒川さんにとってイタリアはどんな国ですか?

イタリアで初めて訪れたのが山のふもとの街タルヴィジオなのですが、そこで2003年に開かれたユニバーシアード冬季競技大会で優勝し、2006年トリノ五輪で金メダル。競技生活で相性のいい国です。

—―イタリアのフィギュアスケーターといえばカロリーナ・コストナー選手が人気ですが、プライベートでも親交はありますか?

コストナーは、娘が生まれた時に彼女のお母さんが編んだベビーシューズを贈ってくれました。

—―それは素敵な思い出ですね!

とても嬉しかったです。コストナーは透き通るような美しいスケートをする選手であり、内面も穏やかで明るく、色々な言語でコミュニケーションができるクレバーな素晴らしい人です。

アイスホッケー

—―イタリアのフィギュアスケート事情について教えてください。

イタリアの事情はそこまで詳しく知らないのですが、競技以上に芸術的なエンターテインメント性の高いショーに力を入れているイメージがあります。

強い選手がいるからアイスショーがあるというわけではなく、イタリアに根付いている、オペラなどの伝統文化に次いで存在する芸能の一つとしてフィギュアスケートが捉えられているように感じます。

—―では現在の日本のフィギュアスケート界はどのように見ていますか?

日本のスケートは、競技力の向上によって選手を取り巻く環境も変化してきていますので、選手たちがより活躍できるような状況にあるということを嬉しく思います。

夢は家族とイタリア旅行へ。荒川静香さんインタビュー(2/2)

インタビュー・テキスト:小林真子

【初出:この記事は2017年10月26日、初公開されました@AGARU ITALIA】

WRITER PROFILE
小林 真子 Mako Kobayashi

フィレンツェ在住。元静岡朝日テレビ報道記者。2012年よりフィレンツェ在局FMラジオ番組レギュラー出演。イタリアの労働ビザを取得し、イタリア製アイテムのオンラインショップ「AmicaMako(アミーカ・マコ)」を経営。「FIATマガジンCiao!」「週刊新潮」等でイタリア関連の記事やコラムを執筆。 ●ブログ https://www.blog.amicamako.com/ ●FACEBOOK https://www.facebook.com/amicamako/ ●INSTAGRAM https://www.instagram.com/makokobayashi_firenze/ https://www.instagram.com/amicamako_onlineshop/