「あの街はイタリアのどの辺にあるの?」みなさんご存知でしょうか?なかなか覚えられないイタリアの地理のお話です。
イタリアは大きく3つに分けられます。
北イタリア
州:Emilia-Romagna, Friuli-Venezia Giulia, Liguria, Lombardia, Piemonte, Trentino-Alto Adige, Valle d’Aosta e Veneto
都市:ミラノ・ジェノヴァ・ヴェネツィア・ボローニャ
太腿の付け根のあたりは、アルプス山脈でスイス・ドイツ・フランスに接しています。北イタリアはビジネスの中心地です。他のヨーロッパの国からのアクセスがいいので、国際的なイベンも多いです。冬季五輪が開かれただけあって、寒いです。
中央イタリア
州:Lazio, Marche, Toscana e Umbria
都市:ローマ・フィレンツェ・プラート
首都ローマが、政治の中心です。ローマはイタリアの中でも特別な街です。日本も、地方から東京を見ると別の国みたいですが、ローマもそれに似た感じがあります。ハリウッド映画の舞台になるトスカーナも中央イタリアです。北と南の交わる場所です。
南イタリア
州:Abruzzo, Basilicata, Calabria, Campania, Molise, Puglia
都市:ナポリ・シチリア
明るい太陽の国イタリアのイメージとなっているのは、ナポリやシチリアかもしれません。冬でもあまり寒くならないです。とはいえ、スキーができる場所もあるので注意。柑橘類の栽培が盛んです。
日本で一般的にイメージする「明るい太陽、美しい海」のイタリアは、どちらかといえば南イタリアです。
イタリア北と南
日本でも「どこの出身?」といった話題で盛り上がるように、イタリア人も出身地の話が大好きです。自己紹介をするときは必ずといっていいほど、「Di dove sei?(どこの出身?)」と聞きあっています。
郷土愛がとても強いイタリア。地元の良いところを語り始めると止まりません。
面白いのは、どこにいても南イタリア出身は南出身者同士、北の人は北同士で、なぜか集まる傾向があるのです。彼らに言わせると南同士・北同士感じる波長があるのだとか。関西人どうしみたいなものでしょうか?
「おしゃべりでお節介なイタリア人」は南イタリア人、北イタリア人はどちらかというと落ち着いているというステレオタイプがあります。とはいえ、日本人に比べたら北イタリア人でもよく喋り声も大きいですけどね。
この南北の違いを描く笑いはイタリア人の好きなものの一つです。コメディ映画もたくさん作られています。
最近ではクラウディオ・ビシオの「Benvenuti al sud」がヒットしました。かなりステレオタイプなザ・南イタリアですが、南イタリアに旅行したことのある方、似たような経験をした人も多いかもしれません。
いろんな街を舞台にした映画があるので、街に注目して映画をみるのも楽しいですよ!