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大みそかはサン・シルベストロ?何する?イタリアの大みそか

もうすぐ一年も終わり。2023年がだいぶ近づいてきましたね。


大みそか=サン・シルベストロ?

イタリアは毎日が誰か聖人の日。12月31日の聖人は教皇シルベストロです。キリスト教史上の重要人物で西暦331年の12月31日に亡くなりました。この聖人にちなんで、イタリアでは大みそかはサン・シルベストロとも呼ばれます。


イタリアのカレンダーあるある!
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イタリアのカレンダーあるある!

ワダ シノブ / 2019.12.16


大みそか誰と過ごす?

Natale con i tuoi, Capodanno con chi vuoi(クリスマスは家族と、大晦日は好きな人と)」という言葉があります。クリスマスは必ず家族で過ごす一方、大晦日は好きな人と過ごすのです。ここは大みそかを家族と、クリスマスを恋人と過ごす日本の反対ですね。


12月31日は、パーティーや食事会をして、友人たちと盛大に新年の到来を祝います。街の中心にある広場でもカウントダウンのイベントが行われます。1月1日はカウントダウンが終わったら何もしないのですが。

大みそかは12月31日じゃない?

実は1700年代までは、ヨーロッパは各都市ごとに新しい年が始まる日が違っており、大みそかも異なる日に祝っていました。


各都市の新年の日

3/25 イギリス、アイルランド、ピサ、フィレンツェ
9/1 プイア州、カラブリア州、サルデーニャ州
12/25 スペイン


イタリアでも1/1が新年の最初の日に決まったのは1691年。それ以降も、ファシズム政権下ではローマ進軍の記念日である10月28日が新年になったりと、新年が始まる日は意外に流動的だったのです。


カウントダウンの後は花火と爆竹?

新年のカウントダウンに欠かせないのが、花火と爆竹です。大みそかは町の至る所で爆竹が鳴り花火が上がります。日本の花火大会のように、街が準備する花火もあるのですが、それ以上に多いのが街の花火。


街の花火といっても、子どもが遊ぶ手持ちの可愛らしい花火ではありません。打ち上げ花火です。火薬の量がすごいので、何度も販売禁止が話題になるくらいのものです。


https://www.youtube.com/watch?v=TQJxYVC6Grg

大晦日の花火で有名なナポリの映像を見ると、「外出するのは怖いな……」と、思ってしまいます。実際、花火から引火して車が燃える事故は毎年のようにニュースになっています。

今年もあと少しとなりました、よいお年をお過ごしください!