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愛の守護聖人セント・バレンタインとは? バレンタインに贈りたいイタリア語の愛のフレーズを5つ紹介

「ITALIANITY」編集部

2023.02.01

2月14日はイタリアをはじめ、世界の多くの国でロマンティックに愛を祝うバレンタインデーです。


実在したバレンタイン氏はどんな人?

しかし、バレンタインデーに纏わるセント・バレンタインとは誰で、なぜ恋人たちの守護聖人に選ばれたのでしょうか?


バレンタインは、紀元176年に現在のイタリアの都市テルニ(ウンブリア州)の近くで生まれたローマの司教で、世界中で愛の守護聖人とされています。異教徒の軍人とキリスト教徒の少女の結婚を初めて祝福した聖職者であるという伝説から、恋人たちの守護聖人とされています。


《聖バレンタイン》ヴァレンティン・メッツィンガー(1699-1759)
《聖バレンタイン》ヴァレンティン・メッツィンガー(1699-1759)リュブリャナのフランシスコ会教会所蔵

実はこの人物が聖人に選ばれた、もう一つ根拠のある伝説が広がっています。

ある日、セント・バレンタインは庭の近くを通りかかった若い恋人同士が喧嘩しているのを聞き、手にバラを持ってふたりのところへ行きプレゼントしたと言われています。聖人はふたりが仲直りするようにその茎を握り合って、お互いトゲを刺さないように気をつけながら、ふたりの愛が永遠に続くようにと祈ったそうです。その後、ふたりは聖人に結婚の祝福をお願いしました。


この話が広まると、多くの人が毎月14日の祝福の日にテルニの司教のもとへ巡礼に行くようになりました。そして、273年の2月14日にセント・ヴァレンティンが亡くなると、巡礼は2月14日にのみ行われるようになりました。


テルニの風景
テルニの風景 © Vassilj

しかし、その由来については賛否両論があります。バレンタインデーが恋人たちの祝祭日として定着したのは、ジェフリー・チョーサー(1343-1400)の詩『鳥の議会』の中で、英国のリチャード2世とボヘミアのアンとの婚約にちなんで、恋人たちの祝祭日として取り上げられたのが始まりです。いずれにせよ、中世のフランスやイギリスでは、鳥の交尾は2月中旬に始まると信じられており、このことから2月14日は恋人たちの祝祭日として聖別されるようになったのです。


時代とともに、バレンタインデーはロマンチックな愛の象徴として、より商業的、消費主義的な性格を持つようになりました。これは、オルレアン公シャルルが提唱し、アングロサクソン系の国々に広まった“Valentines”という、ハートマークやキューピッドなどの恋愛のシンボルが描かれた恋文を交換する習慣と関係があります。


15世紀、ロンドン塔の囚人として妻に会うことができなかったシャルルは、妻に次のような手紙を書きました。「Je suis déjà d'amour tanné, ma très douce Valentinée」(私はすでに愛に飢えた、とても甘いバレンタイン)です。しかし現在では、このような恋文を交わす習慣はなくなりつつあり、世界的に見ても、愛する人のためにプレゼントや花を買うのが一般的です。


イタリアでバレンタインはどう過ごす?

イタリアでは、恋人たちが花束やチョコレートなどの小さなプレゼントを交換するのが一般的な習慣となっています。普段カップルはディナーに出かけ、リラックスして寄り添うような優雅でロマンチックな夜を過ごします。そのため2月14日の夜は、ほとんどのレストランが満席になる。しかし、中にはスポットライトを避けて、自宅でパートナーと一緒により親密なディナーを楽しむことを好む人も少なくありません。

イタリア語の愛のフレーズをご紹介!

言うまでもなく愛には制限がなく、誰に対しても育まれるものです。そこで、バレンタインデーにちなんで、大切な人に贈る印象的で深みのあるイタリア語の愛のフレーズを5つ考えてみました。


「私の毎日をより楽しくしてくれてありがとうございます」

Grazie per rendere ogni giorno di lavoro più bello e divertente!

“Grazie per rendere ogni giorno di lavoro più bello e divertente!

(Thank you for making my days more enjoyable!)

(私の毎日をより楽しくしてくれてありがとうございます!)


職場の同僚に助けられ、毎日ランチを一緒に食べているうちに、忙しい日でもそばにいてくれれば一日が楽しくなってきた。そんな今こそ、同僚に感謝する時です!


「残りの人生、君と一緒に過ごしたい。愛しています」

Voglio passare il resto della mia vita con te. Ti amo

“Voglio passare il resto della mia vita con te. Ti amo” 

(I want to spend the rest of my life with you. I love you).

(残りの人生、君と一緒に過ごしたい。愛しています。)


どんなに空回りしても、毎日起きる理由は恋人のそばにいるため。勇気を出して、ちゃんと告白してくださいね!


「生き方、愛し方を教えてくれてありがとうございます。あなた達が好きです」

Grazie per avermi insegnato a vivere e ad amare. Vi voglio bene.

“Grazie per avermi insegnato a vivere e ad amare. Vi voglio bene.” 

(Thank you for teaching me how to live and love. I love you, you are the best).

(生き方、愛し方を教えてくれてありがとうございます。あなた達が好きです。)


私たちは、両親の大切さを誰よりも感じています。私たちに命を授けてくれただけでなく、決して背を向けず、私たちが悪いこと良いこと、どんな選択をしても応援してくれる人たちです。毎日、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。


「友情は愛よりもさらに深い足跡を人生に残します。あなたが好きです」

L'amicizia lascia nella vita un segno ancor più profondo dell'amore. Ti voglio bene.

“L'amicizia lascia nella vita un segno ancor più profondo dell'amore. Ti voglio bene.” 

(Friendship leaves an even deeper mark on your life than love. I love you.)

(友情は愛よりもさらに深い足跡を人生に残します。あなたが好きです。)


恋人に振られることはあっても、最終的に切っても切れない関係になるのは友達です。友達は冒険や旅、笑い合う仲間、つまり人生の仲間です。だから友達を大切にしてください!


「もし愛が何であるかを私が知っているなら、それはあなたのおかげです。アイラブユー」


“Se so cos'è l'amore, è grazie a te. Ti amo.” 

(If I know what love is, it is because of you. I love you.)

(もし愛が何であるかを私が知っているなら、それはあなたのおかげです。アイラブユー。)


私たちはペットの存在を当たり前のように感じていますが、彼らはいつでも私たちの生活に寄り添って日々を豊かにしてくれる存在です。時には主人に対する絶対的な忠誠心や、私たち人間には感じることのできない慈愛の心を表現することもあります。


バレンタインデーを愛や感謝を伝える機会に

人生は思っているほど長くはないので、自分の大切な人を毎日大事にし続け、その時々で自分の愛情などの気持ちをきちんと伝えるようにしましょう。後悔しないように。


今ならイタリア語でもできるので、今日覚えた愛のフレーズを使ってみてくださいね!


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