今回は、フィレンツェが舞台になっているマンガをご紹介します。
歴史物・コミックエッセイまでいろいろあるんですよ。
チェーザレ 破壊の創造者
惣領冬実 (モーニングコミックス)
1巻の物語の舞台はピサの大学。彫刻家の祖父の元で育ったせいで、世事に疎い(けど思考力の高い)アンジェロの目を通してみる。学生時代から始まるチェーザレ・ボルジアの物語。ふわふわな印象のアンジェロ(イタリア語で天使という意味)と頭の切れるチェーザレ。イタリアのフレスコ画のような静謐な画面が美しいマンガです。
アルテ
大久保圭 (ゼノンコミックス)
結婚のみが貴族の女性の唯一の生きる道とされた時代。女性として絵画で身を立てることを目指すアルテの奮闘物語です。女性だからと、理不尽な目にあっても絶対に諦めないアルテ。衣装や髪型も華やか。アクセサリーの細かな動きなど、毎回楽しく見ています。あと、1話ごとにスピンオフのようなおまけのマンガが入るのですが。それも楽しみの一つです。
お母さんとイタリア けらえいこ
「あたしんち」でお馴染みの、けらえいこさんが、母を連れてイタリア旅行をしたらどうなったか?というコミックエッセイです。いやー大人と大人(高齢)の旅行ってなかなか簡単ではないですよね。。お母さんのイタリアでの反応に「うちもそうだったな・・」と思い出すことしきりです。
Le Maldicenze
Flavia Biondi(bao PUBLISHING)イタリア語版
Maldicenze(悪口)という BL短編集。フィレンツェを舞台にLGBTQ+の登場人物たちがこうありたい自分を見つけ、変化していきます。細やかな心の動きを繊細に描かれています。背景に出てくるフィレンツの中心地だけでなく、部屋のインテリアもイタリア。
Kindle版は、日本のアマゾンで購入可能です。
4作とも時代も状況も違うフィレンツェが見られるマンガです。秋の読書にぜひ!