CULTURE

CULTURE

おいしい祝日!イタリアのパスクア(復活祭)で食べられる伝統料理とは?

カラフルに彩られるイタリアの春のお祭り

復活祭に向けたイタリアのショーウィンドウ

ポカポカと春を感じる季節。
イタリア各地のショーウインドウには、パスクワ(復活祭)に向けて、カラフルな卵やウサギなどをモチーフにした飾りが華やかです。イタリアではイースター(復活祭)のことをパスクワと呼びます。
パスクワは、国民の半分以上がカトリック信者のイタリアでは、クリスマスと同じくらい大切な行事です。
イエス・キリストが亡くなってから3日後に復活した日を祝うというもので、その日の定め方は「春分の日を過ぎて、最初の満月の次の日曜日」とされ、毎年日にちが変わります。
この期間にお菓子屋さんを飾るのは、卵やウサギなどを型どった大小様々なチョコレート。タマゴは生命誕生の象徴であり、ウサギは多産であることから生命の復活と繁栄を祝うイースターのシンボルとなっています。
2020年のパスクワは4月12日。街中がぱっと色づく、春らしいイタリアを体験できる絶好の季節です。

ショーウィンドウに並ぶパスクワのお菓子

パスクワに食べられる料理とは

2月のカーニバルから40日間食べることを禁じられていた肉、卵、乳製品がパスクワの日に解禁となり、当日は昼食に伝統料理を食べてお祝いをします。

地方によって様々なパスクワ料理がありますが、ここでは代表的なパスクワの伝統料理を3つご紹介しましょう。
1つ目は卵を使った料理です。
パスクワの日は「生命の誕生」を意味する卵が食べられ、キリスト教徒の習わしでは教会で洗礼を受けたゆで卵を頂きます。
リグーリア州ではトルタ・パスクワリーノという卵を使った惣菜パイを。ナポリではカザティエッロ・ナポレターノと呼ばれる卵を殻ごと入れて焼き上げたパンなど、地方特有の卵料理を頂きます。

2つ目は子羊(アニェッロ Agnello)を使った料理で、子羊のローストや煮込みなど、様々な調理方法で調理したメイン料理の付け合わせにポテトやカルチョフィなどの野菜を合わせて頂きます。
なぜ子羊を食べるのかというと、昔、キリスト教徒によって神様へ子羊を生贄として捧げていた習慣に由来しており、パスクワの時期は一年のうち最も子羊の消費量が多いのだとか。

子羊の料理

3つ目はイタリア語で鳩のことを現すコロンバ(Colomba)と呼ばれる菓子パンです。
クリスマスに食べるパネットーネに似たバターをたっぷり使ったスポンジ生地に、最近ではオレンジピール以外にもチョコレートチップなど混ぜ込んだ様々な種類が販売されています。

コロンバ

幸せを呼ぶ卵型チョコレート

店頭に並んだイースターのお菓子

イタリアでパスクワに向けて販売される卵型チョコレート(ウォーボ ディ パスクワ UOVO DI PASQUA)。
中は空洞になっていて、おまけのサプライズプレゼントが入っています。
中身はお菓子やおもちゃ、アクセサリーなど様々です。
子供から大人まで年齢にかかわらず楽しみながらチョコレートを割るのがパスクワの醍醐味。
みんながわくわくできるイタリアの素敵な春のお祭りです。

この記事を読んでいる人にオススメの記事はこちら
EATALYでイタリアの復活祭=パスクアを祝おう!鳩の形の伝統菓子「コロンバ」2種が発売開始
サンタ?ハロウィーン?魔女の宅急便? イタリアの新年は魔女が集まる「べファーナ祭り」から

イタリアの情報が満載のメールマガジン登録はこちらをクリック