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イタリア のラッキーチャームと迷信のはなし

おまじない好きのイタリア人。ブレスレットやキーホルダーに幸運のアイテムをつけていることが多いのをご存知でしょうか?


イタリアのラッキーチャーム

今回はイタリアの代表的なラッキーアイテムを4つをご紹介します。

Corno(コルナ)

人差し指と小指を立てたての形ですハンドサインです。幸運をもたらすというよりも、自分の身を守ると言う意味があります。角のように指を立た、こっちに来るなという合図です。相手に立てた指を向けて「ティエッ!」と言います。サッカーの試合で見たことがある方もいるかもしれません。


Corno(コルノ)

ナポリのお土産でよく見る唐辛子のような角の形のようなニョロっとしたものです。色は赤、たまに青いものもあります。ナポリではコルニチエッラと呼ばれています。


Cocinelle(コチネッレ)

てんとう虫。てんとう虫は、光と労働と出産、そして愛と美の女神でもある古代女神ルチーナ(ローマではジュノー)の紋章であったという伝説があります。また、テントウムシを聖母マリアと結びつける伝説もあります。聖母マリアは赤い衣服を身にまといます。テントウムシの7つの点は、聖母マリアの7つの喜びを表していることもあるそうです


Quadrifogli(クアドリフォイ)

四つ葉のクローバー。これは皆さんもご存知ですね。

イタリアの迷信

調べて面白かったのが、CornoやCornaは幸運を呼ぶというよりも、不運・悪運を跳ね返すといった意味合いが強かったことです。では、イタリアではどんなことで運が悪くなると思うの? と調べてみてわかった、イタリアの不運を招く迷信たち。なかなか面白いのですが、みなさんいくつかご存知でしょうか?


朝ベッドで左側から起きない

ラテン語では左は悪魔的なと言う意味になります。なのでベッドの左側から起きると不運を招くといわれます。朝はベッドの右側から起きましょう。


階段の下を通らない

階段の下を通ると神の怒りをかうと言われています。この起源には諸説あり、壁に寄りかかった階段は三角形を形成し、それが三位一体の象徴とされるから不可侵とするという説や、中世の城で、階段を登ろうとする包囲者に煮えたぎる油をかけたなどの説などがあります。油をかけられるのは嫌ですね。


家の中で傘を開かない

家の中で傘を開くと家族に不幸が降りかかると言われています。これは、司祭が死にゆく人に最後の儀式を行うときに使う天蓋を連想させるからだという説があります。屋根が雨漏りしても傘をさしてはダメ!


パンを逆さまにおかない

我が家でも私がよくパンを逆さに置いて夫に直されています。曲がった部分をテーブルの上に置くと縁起が悪いと言われています。


間違えてパンを逆さに置いたりしても、Cornaをつけてると大丈夫なのかもしれません。イタリアのラッキーチャームを見かけたら思い出してくださいね。



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「ITALIANITY」編集部 / 2022.04.01