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イタリアの書道、カリグラフィアに挑戦しよう!

新年といえば書き初め。今年こそはきれいな字を書きたいなといつも思っている私ですが、イタリアにも書道があります。それが、カリグラフィアです。


カリグラフィーとも呼ばれ、日本でもハンドクラフトの好きな方などに人気のある趣味ですね。イタリア語だとCaligrafia(カリグラフィア)になります。


イタリアでミュージアムに行くと、昔の聖書や証文などの美しい手書きの文字が残されています。この美しい文字を自分でも書いてみたい!という人はけっこう多いのです。


日本の書道は筆と墨を使って書きますが、イタリアのカリグラフィアはペンとインクを使って文字を書きます。なめらかなラインが書けるようになるには、練習が必要ですが、この練習が無心になれるのです。さらには、手で集中して文字を書く行為に、癒し効果があると話題になっています。デジタルも便利ですが、アナログならではの良さですね。


カリグラフィアの歴史

西洋の書道はギリシャ文字から始まると言われています。しかし、ギリシャ文字はすべての線が同じ太さで、装飾はありませんでした。その後、紀元前四世紀、アレキサンダー大王の頃になって、文字に装飾が現れ始めました。


それが「セリフ」と呼ばれる、文字の端につけられる小さな爪や鱗のような飾りです。この飾りがないものは「サン・セリフ」と呼ばれます。

ローマン・キャピタル体

古代ローマから中世にかけて使われたキャピタル体は、教会の壁などに掘られているのをよく見かける書体です。


筆記体

公文書などに多用されるようになった文字。どんどん文字を書くスピードが速くなって生まれたのが、筆記体だといわれています。さらに先が切り取られたペンを使うようになり、文字の線幅の強弱をつけるスタイルが生まれました。



カリグラフィーを始めるのに必要なものは?

必要なものは「ペン・インク・紙」の3つです。


ペン

ペンにはたくさんの種類があります。どんなスタイルの文字を書きたいかによって、ペン先の形を選びます。


Pennini a punta tronca

ペン先が切り取られたような形のペンです。初心者はこちらがおすすめです。

Automatic Pen

ペン先が四角になっています。中世の手書き本にあるようなゴシックな字を書きたい人にはこちらがおすすめです。


インク

ブラック・カラー様々なものがあります。色選びも楽しいです。耐水性のインクは詰まりやすいので、非耐水性のインクがおすすめです。


薄いコピー用紙は難しいです。ペン先が引っかかることなく、インクがにじまないような紙がおすすめです。水彩用紙なども使いやすいです。カリグラフィ練習用のノートもあります。


新しい年、新しい趣味の1つとしてカリグラフィアを始めてみるのもいいかもしれませんね。字が雑な私も、いつかは素敵なカードをつけて贈り物ができる人になりたいものです。


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