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チョコレートの祭典「ユーロチョコレート」|Il Viaggio del Festival(祭りの旅)Vol.3

街中がチョコレートで埋め尽くされるお祭り「ユーロチョコレート」

イタリアのお祭りを紹介する「Viaggio del Festival(祭りの旅)」。
第3回目の舞台となるのは、名門サッカークラブ「ペルージャ・カルチョ」の本拠地として知られる、イタリア中部ウンブリア州の「ペルージャ」。
紀元前からの歴史を持つペルージャでは、古くからさまざまな行事が開催されています。なかでも、近年人気が高まっているのが、25年ほど前から始まった「Eurochocolate(ユーロチョコレート)」。現在では、世界中から100万人ものチョコレートファンが押し寄せる、ヨーロッパ最大のチョコレートのお祭りなのです。

「ユーロチョコレート」開催のきっかけとなったペルージャの定番商品

イタリア土産の定番として人気の「Baci(バーチ)」のチョコレート。
ヘーゼルナッツが入った一口サイズのかわいいチョコレートを、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
「Baci」はペルージャに工場を置く、ペルジーナ社が製造。20世紀のはじめ、この地に工場を建設したペルジーナ社は、上流階級の人しか口にできなかったチョコレートを、一般の人々に普及させたブランドなのです。
ちなみに「Baci」とは「KISS」のこと。1950年代には“愛のあるところには、ペルジーナのバーチがある”というキャッチフレーズで、多くの人に愛されるようになったとのこと。
やがてペルージャは“チョコレートの街”として知られるようになり「ユーロチョコレート」が開催されるようになったのです。

街中がチョコレートだらけ!スイーツ好きにはたまらない10日間

毎年10月に、10日間開催される「ユーロチョコレート」。
街のメインストリートや広場には、イタリアの有名店や地元のお店はもちろん、フランスやスペインのお店まで、たくさんの店舗が軒を連ねます。
会場には、チョコレートだけではなく、自慢のチョコレートがたっぷりかかったドーナッツやチュロスなど、見ているだけでもワクワクする個性豊かなスイーツがいっぱい!
期間中は会場全体が甘い香りに包まれ、まさに “チョコレート一色”に街が変身します。

「ユーロチョコレート」に登場する、イタリア発の魅力のチョコレートを紹介!

【STAINER(スタイナー)】
カカオ豆の産地にこだわって作られているチョコレート。
思わず集めたくなる動物シリーズやビオシリーズなど、魅力的なパッケージにも注目です。

【DOLCE VITA(ドルチェ ヴィータ)】
「甘い生活」という名前のチョコレートチップス。
家族経営の小さな工場で製造。
ミントなどのイタリアの厳選素材が使われています。

【BE WELL(ビー ウェル)】
こだわり抜いた食材で作られる、ペルージャで大人気のチョコレート。
非加熱のローチョコレートなどを販売する、人気の新鋭ブランドです。
イタリア産のドライフルーツやナッツが、たっぷりとちりばめられています。

【Giaduiotto(ジャンドゥイオット)】
150年以上の歴史を誇るピエモンテ伝統チョコレート。
カカオにはピエモンテ特産品のヘーゼルナッツのペーストがたっぷり使われ、
エスプレッソのお供にもピッタリなチョコレートです。

実は、昨年から日本にも「ユーロチョコレート」が上陸!第1回目は、大阪のみで開催でしたが、今年は東京と名古屋でも開催。日本にいながら、魅惑的なチョコレートの祭典が楽しめるのです。

https://eurochocolate-japan.com
おいしさも、デザインも、遊びゴコロもたっぷり詰まったイタリアンチョコレートを、お祭り気分で楽しみたいですね!

文:郡司 嘉洋(グンジ ヨシヒロ)

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