南イタリアの美しい街トロペアが舞台の『TAVERNA DE GAGA ―人生はまだまだ面白い―』は、70歳を過ぎてから映画監督の道を歩み始めた浜野安宏の最新作。日本で活躍するパンチェッタ・ジローラモを主演に迎え、父と息子の確執と和解、老漁師たちの再チャレンジ、自然との共生が描かれた意欲作が、9月11日から全国順次公開されます。
“Vivi Tanto”人生を味わい尽くそう
イタリア半島のつま先にあたるカラブリア州の中でも、ティレニア海に面した断崖絶壁の上に旧市街が聳えるトロペアは、“神々の海岸”と呼ばれる美しいビーチと、迷路のような中世の街並み、その両方の魅力が楽しめる南イタリア屈指のリゾートです。
そんな美しい街を舞台にした映画『TAVERNA DE GAGA ―人生はまだまだ面白い―』。
「GAGA」とは、イタリア語で「元気な爺さん」「ダンディ」を意味する言葉で、年齢を重ねることを、喪失ではなく、新たな挑戦の始まりとして活きいきと描き出しています。

日本で都市開発に携わるイタリア人の息子が故郷に帰ったことから始まる、家族の再生と老漁師たちのチャレンジ。主演には、日本を拠点に雑誌やテレビ番組など幅広い分野で活躍してきたパンチェッタ・ジローラモを迎え、料理研究家・タレントのベリッシモ・フランチェスコ、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック閉会式で蝶々夫人を演じた市川純が出演。イタリアからは、Massimo Bonettiマッシモ・ボネッティ、Paolo Sassanelli パオロ・サッサネッリなど実力派俳優たちが参加し、みごとなアンサンブルによって物語が紡がれます。

〈ストーリー〉
日本で建築プロデューサーとして成功を収めたイタリア人のジーロは、トロペアと日本の淡路島を結ぶ壮大なマリーナ開発という夢を叶えるため、故郷の南イタリア・トロペアへと戻ってくる。一方、長年にわたってジーロとの間に確執のある元漁師の父・ロッコは、大衆食堂TAVERNA DE GAGAの壁に魚の絵を描きながら、静かな日々を送っていた。
そんな父が肺がんを患い、余命わずかであることを知ったジーロ。環境調査のためにもう一度船に乗って巨大マグロを見つけて欲しいと願う息子と、「俺は漁師だ。海で死ねるなら、それでいい」と覚悟を決めた父。やがてふたりは、元漁師仲間たちを巻き込み、最後の挑戦へと船を漕ぎ出す。
父の心をとかしたトロペアの郷土料理とは?
この作品の大きな核のひとつが、父と息子の確執と和解。日本でのビジネスが忙しく、母の葬式にも出席しなかったジーロと、それが許せない父。その和解のきっかけが、いかにもイタリアらしいところに筆者は注目しました。

長年の確執から口もきいてくれない父の心をとかすために…。ジーロは市場で紫たまねぎを買い求め、母直伝のレシピで郷土料理「紫たまねぎのパスタ」を作り、庭にテーブルをセッティングして病気で弱っている父に食べさせます。
トロペアはジューシーで甘みが強い紫たまねぎの産地として有名。母が生きていた頃、きっと毎週のように作っていた郷土パスタは、父と息子をつなぐ幸せな記憶だったはずです。この出来事をきっかけに、父と息子は心を開き、胸の奥にしまっていた愛情を取り戻し、ともにひとつの夢を追いかけることになります。

なによりも家族を大切にするイタリアの心、トロペアの家庭を象徴する豊かな食のシーンを、ぜひ映画館でご覧ください。

限りなく美しいトロペアの街も主役
この映画の主役のひとつは、いうまでもなくトロペアの街。海辺のリゾートがたくさんあるカラブリア州のなかでも、高さ約40メートルの断崖絶壁の上に広がる中世の街並み、“神々の海岸”と呼ばれる透き通ったエメラルドグリーンのティレニア海は、想像を超える美しさです。


日伊国交樹立160周年記念事業として認定された本作の撮影には、トロペア市が全面協力し、その魅力を余すことなく伝えています。街の高台から見える断崖絶壁と紺碧の海の景色。白砂に透き通った波が打ち寄せるビーチ。小さな漁船が並ぶ美しい港。元船長が営むTAVERNA DE GAGAは、迷路のように入り組んだ道に面し、周りには中世そのままの街並みが広がっています。

結婚パーティも、家族が和解する食卓も、タベルナの食事も、すべて光と風を感じる開放的な屋外。筆者はいつも屋外の食事シーンを見ると「あー、イタリアらしいなぁ」とうっとりします。ITALIANITY読者なら、スクリーンを見ながら「次のイタリア旅行はここに行きたい!」と思うはずです。
70歳を越えて映画監督として歩み始めたクリエイター
監督・プロデューサーの浜野安宏は、日本のカルチャー界におけるレジェンド。1960年代からファッション、広告、出版の世界で活躍し、街づくりや空間プロデュースへと活躍の場を広げました。表参道『FROM-1st』、渋谷『東急ハンズ』、六本木『AXIS』の企画・プロデュースを担当。まさに日本のライフスタイルや商業空間の在り方に大きな影響を与えるプロジェクトを、数多く手がけてきたマルチクリエイターです。

また、インドネシア・バリ島ヌサドゥア地区開発計画への参画や、横浜みなとみらい21都市デザイン委員を務めるなど、国内外の都市開発・リゾート計画にも携わり、1996年には渋谷駅前のランドマーク『QFRONT』プロジェクトの総合プロデュースを開始。日本の街の風景そのものをデザインしてきました。
一方、長年にわたり自然との共生を提唱してきたナチュラル・ライフスタイルの実践者でもある浜野監督。河川環境保護団体「フレンズ・オブ・リバー」の設立、アメリカ・ワイオミング州グランドティトン山麓にログハウスを建てて毎年滞在するなど、自然との対話から培われた人生哲学は、『TAVERNA DE GAGA』にも色濃く息づいています。
映画制作にチャレンジしたのは、70歳を迎えた2014年。2019年には日本・台湾合作映画『COUNTRY DREAMER―私の道、生きる!』を製作・監督し、アメリカのHOWLY WOOD FAMILY FILM AWARDSで最優秀監督賞を受賞。自然との共生、人間の再生、そして人生への挑戦を描き続ける浜野監督は、80歳を超えた現在も創作活動を続け、最新作『TAVERNA DE GAGA』では、これまで培ってきた人生哲学と自然主義の世界観を結実させ、新たな境地へ挑んでいます。

人生を謳歌するイタリアらしさ、どこまでも美しいトロペアの魅力を存分に味わいながら、家族や自然と向き合うことの大切さ、新しいチャレンジを後押しする映画体験。
ぜひ劇場のスクリーンでご覧ください。
TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―
先行プレミア上映会 映画公式で先着50名様をご招待!
8月27日(木) 開場17:45、開演18:15
イタリア文化会館 アニェッリホール
入場無料
上映前に舞台挨拶があります。
登壇者(予定):パンツェッタ・ジローラモ、ベリッシモ・フランチェスコ、浜野安宏監督
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
お申し込み https://forms.gle/RAXDo7Xch8SzHt3E6
申込期限:8月26日(水)18:00まで
申込人数:1名様 または 2名様
※先着順。募集人数に達し次第、締め切りとなります。
TAVERNA DE GAGA ―人生はまだまだ面白い―
9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
監督・プロデュース:浜野安宏
脚本:岸本 司
撮影:大城 学
音楽:ファビオ・リベラトーリ
出演:パンツェッタ・ジローラモ、ベリッシモ・フランチェスコ、市川 純、マッシモ・ボネッティ、サヴェリオ・ヴァローネ、パオロ・サッサネッリ、クラウディオ・ボトッソ、ヴィットーリオ スラーチェ、サラ アドリアーニほか
公式サイト https://tavernadegaga.com
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公式instagram https://www.instagram.com/tavernadegaga