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サンレモ音楽祭2023優勝はマルコ・メンゴーニの2度目の優勝!


2023年2月7日~11日に開催された第73回サンレモ音楽祭は、Marco Menggoni(マルコ・メンゴーニ)が歌った「Due vite(意:ふたつの命)」が優勝に輝き、マルコ・メンゴーニは、2013年大会優勝に加えて、2度目のサンレモ優勝となりました。




内容は、2人の人生・命を宇宙規模の大きな視点で見つめた、いわば人生賛歌。何かと生き辛い昨今の社会情勢の中で、音楽は何かの力にはなりはしないのだろうか? というアーティストの自問のようにも感じられます。マルコ・メンゴーニ自身とヒットメーカーD. Petrella、D. Simonettaの3名の共作。


サンレモ2023は化け物級の視聴率を獲得!

視聴率はなんと平均:62.96%(前年比108.5% / 1995年以降の最高視聴率)という大記録を打ち出し(前年も前年比125.4%という大記録でしたが)、最高瞬間視聴率は最終夜の現地時刻午前2時台にも関わらず、82.7%(前年比102%)というまさに脅威的な数値が記録されています。ちなみにメインスポンサーは、スズキ(のイタリア法人)。

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よしおアントニオ / 2022.02.15


優勝者マルコ・メンゴーニとは?

思えば、かつて“売れないロック系ヴォーカリスト”という立ち位置に甘んじていたマルコ・メンゴーニは、オーディション番組Xファクター2009で優勝してからそのアーティスト人生に花を咲かせました。その後、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード2010で、ベスト・ヨーロピアン・アクトを受賞した最初のイタリア人アーティストに。数々の国際的な賞レースにノミネートされ、イタリア人アーティストとして賞を勝ち取り、と枚挙にいとまがありません。今では、イタリアでは数少ない“若くして大スターとなった人物”のひとりとして一目置かれているシンガーソングライター&ロックテイストを持つヴォーカリストです。


マルコ・メンゴーニ ラツィオ州ヴィエテルヴォ近郊ロンチリォーネ出身、34歳。X Factor2009出場時(左)とその後(右)

カヴァー大会でも優勝!

今回のサンレモでも例年のお楽しみのひとつとなっているカヴァー大会が第4夜に開催され、マルコ・メンゴーニはビートルズの「Let It Be(レット・イット・ビー)」(1970)をゴスペルグループThe Kingdom Choir(ザ・キングダム・クワイア)をゲストに迎えて歌い、カヴァー大会でも優勝。



ザ・キングダム・クワイアを率いて「Let it be」を熱唱するマルコ・メンゴーニ

その他の副賞でも、音楽ジャーナリストたちが選ぶ「ジャンカルロ・ビガッツィ賞(最優秀作曲賞)」も獲得しています。


(左より)ジャンニ・モランディ(サブ司会者/歌手)、キアラ・フェッラーニ(サブ司会者/インフルエンサー)、マルコ・メンゴーニ、レオナルド・デ・アミーチス(プレゼンター/オーケストラ指揮者)、ジョヴァンニ・パロッティ(マルコ・メンゴーニの楽曲の指揮者)、アマデウス(総合司会者)

ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2023

前2022のユーロヴィジョン・ソング・コンテスト優勝国はウクライナでしたが、いつものルール通り翌年の開催国には慣れない社会情勢のため、2023年大会はイギリス・リバプールで2023年5月9・11・13日の開催となります。(イタリアはシード権を持つため、13日の決勝戦のみ出演)


無料で聴けるプレイリスト

無料で聴けるSpotifyプレイリストには、勝敗の結果順に楽曲を収録しています。



サンレモ音楽祭2023の詳細

全出場曲やアーティスト、ゲスト出演者など、詳細については筆者の公式サイトに記載があります。


Buon ascolto!(ブォン・アスコルト!/ 楽しんで聴いてね!)


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