イタリア在住ライターがオススメするイタリア旅行の楽しみ方とは?
イタリア旅行の楽しみといえばショッピング!
とはいうものの。
今どき、「わざわざイタリアで買わなくても、日本で買えてしまう・・」って思いますよね。ブランド品だって、有名な雑貨だって。ちょっと高いけど、ネット経由で手に入ってしまいます。
でも、「買わなくてもいいんだけど、何か良いものないかな?」ってお店をうろうろするのって楽しいですよね。そんな人のために、好奇心と少しのハンティング魂を満たす場所があります。
イタリア・トリノ周辺で掘り出し物と出会う市場「メルカート」
それは、メルカートです。
この「メルカート(英語ではマーケット)」を、日本語でどう定義するのか迷うのですが…直訳すれば市場なのですが。ここでは伝えたいのは生鮮食品の市場ではありませんよ。
フリーマーケットでもアンティーク市でもない。アーティストの作品からオリジナルの洋服まで、こだわりのそこでしか会えない商品が買えるそんな市場が、イタリアのあちこちで開かれています。
今回はトリノ在住の私がオススメするメルカートを二つご紹介いたします。
イタリア・トリノ周辺おすすめメルカート
1, San Salvario Emporium(サンサルヴァリオ)
サンサルヴァリオはというのはトリノの中心駅から近い、トリノで一番おしゃれなエリアの名前です。ちょっと前まではドラッグディーラーがたむろする、物騒なエリアだったのですが、今ではすっかり流行エリアなのです。
オススメのメルカートの一つ目は、ここサンサルヴァリオで日曜日に開かれる、「サンサルヴァリオ エンポリウム」。
ここは平日は生鮮食品の市場が開かれています。屋根があるので、雨でも大丈夫なのが嬉しいところです。
このメルカート「サンサルヴァリオ エンポリウム」の特徴は、オリジナル商品が多いことです。
というのも、もともとサンサルヴァリオというエリアは地価が安かった頃に職人の工房、イラストレーター・デザイナーのスタジオ、独立系出版社などが多く移ってきたという歴史があります。
そんな彼らのデモンストレーションの場としてのマーケットで出店していたりするのです。
なので、木製の蝶ネクタイとか、アンティークのフォークで作ったブレスレットなんて他では見られないものがたくさんあります。
アーティストやメーカーの人が自身で商品を売っている場合が多いので、商品の説明を聞くのも面白いですよ。
私にとってここは、行くと必ず新しいアクセサリーを必ず買ってしまう危険な場所です。
San Salvario Emporium
Piazza Madama Cristina
10125 Torino
INFO: +39 342 5639551
2019年の開催は 3/3, 4/7, 5/5, 6/2, 9/1, 10/6, 12/1, 12/15
2,BUNKER BIG MARKET
二つ目はBunkerという複合施設で開かれるメルカートです。
Bunkerはトリノの中心地からはちょっと離れているので、車か公共交通機関での移動になります。
まず、この場所自体が面白い場所です。文化と自然の融合という目的で作られていて。畑があり、昼は・体操の学校、夜はクラブミュージックが流れるという。
そこで開かれるマーケットがトリネーゼ(トリノの人)に大人気で、毎回かなり賑わいます。駐車スペースを探すのも大変なくらい。
ここの特徴は、まずその大きさ。
出店数もかなり多く、おばあさんたちが作ったアクリルっぽい毛糸のカラフルな帽子の横に作家ものの家具が並ぶといったかなりフリーな感じ。古着やファッション関係も多いです。また、自然志向の場所らしく、植木の店なんかもありました。
実は「ここに出店したい!」と思って、主催者に「どういう基準で出店者を選んでいるの?」と聞いたことがあります。
彼の答えは「俺の気に入った店だけをセレクトしているから。興味があればFBからコンタクトしてくれ」というかなり強気な返事でした。
いつか、出店できるでしょうか。
また、お店を見るだけでなく、ボルダリング、ウェイクボード、ビーチバレーなどもプレーできます。一日中どこかで音楽が演奏され、パフォーマンスが行われています。
次回開催は2019年3月31日(日曜日)です。
BUNKER Big Market
Via Niccolò Paganini 0/200 –
Torino IT
イタリア・トリノ旅行の観光にはメルカートがオススメ
日本でも、数多くのハンドメイドマーケットやクラフトマーケット、デザインフェスタなどが近年急激に流行ってきましたね。
イタリアではその歴史はもっと長く、古くから工芸品や美術品が日常で楽しめる文化があります。
イタリアへご旅行の際は、チェックしてみてくださいね。きっと、その時しか出会えない、思い出の詰まった素敵なお土産があなたを待っていますよ。