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【連載】大塚ヒロタとイタリアと、コメディア・デラルテ第十四回「大塚ヒロタより本公演のお知らせ」

「時は来た!!」

カメラの前で鉢巻き姿の橋本真也が放ったこの一言は、昨晩から用意してきた様な気がしてならない。後ろにいた蝶野正洋は思わず笑った。


プロレスを見ているとコメディア・デラルテと似ているなぁと思うことが多々ある。

一人の役者が一つの役を一生演じ続けていく。誇張された表現。その場にいる人間を全員満足させようというエンターテインメント性。時に笑い、そして時に感動する。その中でも一番の類似点は、なにより演者の魂がピュアなのだ。

感情を大げさにする訳だから、もともとの感情に嘘があると誇張された時にその嘘が大きくなってしまい、観客の心には届かない。だから、その根源の感情をいかにピュアにできるかがキーだ。


今回の本公演は「スリーカピターノス」。

文字通り3人の大ぼら吹きの自称大将軍(実は大の小心者)カピターノが登場する話だ。

その3人のほら合戦とののしりあい。考えただけで笑ってしまう。この作品のアイディアは私がイタリア修業時代から温めてきたものだ。ただこの作品を成立させるためには、カピターノを演じることができる役者が無論3人必要となる。

私がコメディア・デラルテの一人芝居を始めた10年前はそんなことは日本では不可能に感じた。


しかし「YOU WILL NEVER WALK ALONE」でカピターノにラッパーの要素を盛り込み観客を大爆笑の渦に巻き込みながらも、どこか説得力のある新たなカピターノ像を確立した生島勇輝、「1+1+1+1=YOU」で奈良から来たカピターノという斬新な設定で誰よりも愛されるカピターノを作り上げ、その不器用さをどこまでも武器にする術を身に着けた板垣雄大、そして本公演では4年ぶりにカピターノを演じる私。

3人の個性的なカピターノが揃った!!


「時はきた!!」


是非皆様にはこの瞬間、そしてピュアな男たちの生き様を大笑いしに来ていただきたい。


■公演概要■

大塚ヒロタのテアトロ コメディア・デラルテ本公演「スリーカピターノス」

【出演】生島勇輝・板垣雄大・大塚ヒロタ (順不同)

【脚本・演出】大塚ヒロタ 【共同演出】藤島巨樹


【日時】

12/3(金)18:00~

12/4(土)12:00~/18:00~

12/5(日)12:00~/★17:00~

★有料ライブ配信あり


【場所】

キーノートシアター(西日暮里)(東京都荒川区西日暮里1-1-1)


【チケット代金(税込)】

一般前売り 3,500 円 当日券 3,800 円(子供前売り 2,000 円 当日券 2,200 円)

千秋楽ライブ配信チケット、アーカイブチケット 2,500 円 ほか特典付きチケットあり

※新型コロナウィルス感染症対策により、各回予定枚数に達し次第販売終了。


【チケット購入(ライブ配信含む)】

https://shop.pangaea.fun/ にてチケット好評販売中


【公式サイト】

https://hirota-tcd.com/