CULTURE 16 Dec 2020

【連載】大塚ヒロタとイタリアと、コメディア・デラルテ「ピンチはチャンス」

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「ピンチはチャンス」

 僕の大切にしている言葉であり、私の主催するテアトロ コメディア・デラルテの作品制作過程でいつもキーワードになる言葉だ。今年という年を振り返ると、正にこの言葉を糧にやってきた気がする。

 振り返れば本当に多くの事を諦めた年だった。特に春から夏にかけて本当に楽しみにしていた仕事が次々に中止になり、先の見えないトンネルをひたすら走らされていたような感覚があった、あの日々は本当にしんどかった。

 ただそんな中でもこのピンチをチャンスにすべく沢山の新しい事に挑戦した。「アートにエールを!」で初めての映像作品作成にもチャレンジ、ZOOMによるワークショップの開催、LINEスタンプの作成、企画台本の執筆、芸術祭への参加準備など、数えきれないほどのリモート会議を重ね、次々に企画を挙げていった。

稽古場で稽古ズボンを忘れた事に気づいた、こんなピンチこそ新たな笑いを生むチャンスに!!

 特に僕たちの毎年恒例の新作発表の場でもある本公演の開催については本当二転三転どころか、八転九転以上したのではないか…助成金の申請や、公演を成立させるために知恵を絞ったが、秋には残念ながら中止という決断をした。(しかし、ここで上がった企画は必ず近い将来実現する!)

 今年の公演は完全にあきらめていた時にスタッフ達から「何もやらないで今年終わるのは嫌だ」という声が上がった。とても嬉しかった。しかし、劇場を抑えての公演はもう時間的にも条件的にも厳しかった。また配信にするにも、サイトに映像作品を挙げる一方通行な表現はコメディアには不向きだと「アートにエールを!」でわかっていた。

稽古は感性対策をしっかりとって最少人数で!

 しかし唐突に一つのアイディアにピンときた。ZOOMだ!!この期間に何度となく利用したこの新しい媒体での表現。そしてZOOMならコメディア・デラルテの肝である相互コミュニケーションが取れる!!そこからは今まで転んでばかりで前に進まなかった企画たちが嘘のように物事が動き出した。そしてZOOMという劇場に比べれば馴染みのない窮屈な場所、すなわちピンチをチャンスに変えるアイディアが次々に浮かんだ。これこそ、今しかできない表現だ!!私の心は文字通り踊り、ピンチはモチベーションを生んでくれた。

 昨年カピターノ役に「奈良出身」という新たな設定を加え、劇場を爆笑の渦に巻き込んだ板垣雄大を再びゲストに迎え、盤石の態勢で新たなチャレンジをする環境が整った。

 私たちの執念がひねり出した表現の場。そこでいつもの様に目の前にいるお客様(画面の前の)に全身全霊でお届けする喜劇。

テアトロ コメディア・デラルテ ZOOM配信公演 
「恋は危険なディスタンス」
2020年12月27日(日) 14:00~ / 18:00~
チケット 2,200円~(多数オプションあり)

各回の先着45名様には郵送でマスクのオマケが!

是非生配信でご覧ください。(2週間限定でアーカイブも残します。)

公演の詳しい内容は
tcd1.com
をご覧ください。皆様をZOOMでお待ちしております。

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WRITER PROFILE
大塚ヒロタ
大塚ヒロタ

俳優、テアトロ コメディア・デラルテ主宰。NY で演劇を学びコメディア・デラルテと出会いイタリアに渡る。帰国後、映画「64 -ロクヨン-」の宇津木役、「図書館戦争」シリーズの野村役で注目を集める。 映画「キングダム」「唐人街探索」「楽園」、ドラマ「フルーツ宅配便」「ボイス110緊急指令室」、CM「ほっともっと」「中部電力」「よなよなエール」 ■最新の出演作は Twitter@hirotaotsukaでも随時更新中

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