閉幕まであとわずかとなって、ますますにぎわう大阪・関西万博。9月11日、サンマリノ共和国のパビリオンを、公式マスコット「リベルタス」の作者シモーネ・レーニョさんが訪問し、サイン会を開催してファンと交流しました。
自由と独立を象徴するサンマリノのマスコット
サンマリノパビリオンの公式マスコットは、「リベルタス」という名の少女。リベルタスの兜と瞳には、サンマリノ共和国の国章に描かれている「3本の塔」が描かれています。また、緑色の髪はサンマリノの自然とティターノ山を象徴し、万博の開催国である日本への敬意を表して扇子を手に持っています。
西暦301年の建国以来1724年にわたって、一度も戦争をしたことのないサンマリノ。リベルタスが纏っている鎧は、自由と独立を守り抜いてきた強さと誇りを表現しています。また、リベルタスが少女の姿で描かれている理由は、「未来の社会を、命のためにデザインするという万博のテーマを反映しています」と、作者のシモーネさんは語っています。


一人ひとりと触れ合う心やさしいアーティスト
サンマリノパビリオンのあるCOMMONS-Cのフロントエリアに、大勢のファンが行列をつくったサイン会。「イタリアちゃん」グッズを身につけた人もたくさんいて、シモーネさんの創作したキャラクターが、多くの人を惹きつけ、夢中にさせていることがわかります。
その日、イタリアパビリオンで「イタリアちゃん」と「ルーチェ」2枚のライヴペインティングを行った彼の両手は、たくさんの絵の具がついたまま。とても疲れているのに一人ひとりと会話を交わし、イラスト入りのサインを描き、2ショット撮影に応じ、「疲れていてごめんね」と語りかける姿は、心底やさしい人柄を物語っていました。

その翌日、イタリアのナショナルデーには、シモーネさんが生み出した「イタリアちゃん」が登場しました。セレモニーが行われるシャインハットをイタリアちゃんが訪れると、大勢の観客に取り囲まれながら時間の許す限り撮影に応じ、セレモニー終了後も会場の外で観客を見送りながら、一人ひとりの希望に応えていた「イタリアちゃん」。その姿は作者のシモーネさんと重なり、見た目のかわいさだけでなく、人を笑顔にするために尽くしている姿勢こそが、みんなに愛される理由なのだと実感しました。

歴史上の英雄がキャラクターに変身
ローマ出身で日本のカルチャーから強く影響を受けた「Simone Legno シモーネ・レーニョ」さんは、アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置くライフスタイルブランド「tokidoki」の創業者・デザイナー。「ときどき」という名前の通り、日本に影響を受けたポップなキャラクターが人気を集めています。
大阪・関西万博において、イタリアパビリオンの「イタリアちゃん」、サンマリノパビリオンの「リベルタス」の他にも、シモーネさんが手がけたキャラクターは数多くあります。バチカンパビリオンの「ルーチェ」は、聖年の公式マスコット。「光」を意味する名前で、天使と鳩と犬とともに聖年をアピールします。


さらに、イタリアパビリオンの屋上ガーデンには、イタリアと日本の架け橋となった「伊東マンショ」、1920年にローマから東京への初飛行を成し遂げた「アルトゥーロ・フェラーリン」のキャラクターも登場!多くの来場者が、キャラクターの像を撮影し、笑顔で一緒に写真を撮っています。


イタリアに生まれて日本のポップカルチャーと出会い、子どもから大人まで、たくさんの人々を笑顔にする人気キャラクターを創作するアーティスト、シモーネ・レーニョさん。大阪・関西万博を席巻したキャラクターは、これからも人々の記憶に残り、長く愛されていくでしょう。
Tokidoki公式サイト
https://tokidoki-fashion.jp/
サンマリノパビリオン公式サイト
https://www.sanmarinoexpo.com/ja/the-pavilion-ja/
イタリアパビリオン公式サイト
https://www.italyexpo2025osaka.it/ja/itariaguan
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