デロンギ「アイコナ・トリブート」に込められたイタリアと日本の美学

オイルヒーターやエスプレッソマシンなど、デザイン性の高いプレミアムな商品で有名なイタリアの家電ブランド、デロンギ（De’Longhi）。そのデロンギのロングセラー電気ケトル「アイコナ」シリーズに新たな商品が仲間入りしたのを皆さんはご存じでしょうか？

イタリアと日本が出会う美しいデザインの形

今回新たにシリーズに加わったのは、『デロンギアイコナ・トリブート電気ケトル(KBO1200J-TDP/KBO1200J-TSC)』の2種類で、「アイコナ」シリーズにデロンギ初の柄加工が施されています。デロンギが生まれたイタリアと、日本のデザインを融合させ「静」と「動」をテーマに作られた電気ケトルです。

「静」をテーマにした「SERENITA（セレニタ）」は、「釣り合い」と「均衡」を表現した日本らしく控えめで繊細なデザインの中にイタリアニティを取り入れ、「動」をテーマにした「VIGORE（ヴィゴーレ）」は、イタリアの大胆なアートと日本が持つ現代のスピード感を表現したデザインとなっています。

「静」をテーマにした「SERENITA（セレニタ）」。日本らしい控えめなデザインの中にイタリアニティをとり入れたデザイン

「動」をテーマにした「VIGORE（ヴィゴーレ）」。イタリアの大胆なアートと現代のスピード感を表現したデザイン

SERENITA（セレニタ）とVIGORE（ヴィゴーレ）に体現されたイタリアと日本の美意識

「アイコナ・トリブート」のテーマでもある「静」と「動」について、企画・デザインを担当したエリザ・ロマネット（Elia Romanetto）さんは、次のように語っています。

「「アイコナ・トリブート」は、SERENITA（セレニタ）とVIGORE（ヴィゴーレ）の2つのデザインで構成されています。

セレニタとは、イタリア語で落ち着き、バランス、そして平和を意味します。私たちにとって、日本のイメージの一つは間違いなく「バランス」。それは、完璧なプロポーションの建築物や、春になると美しく風に舞う桜の花びら、そして伝統的な芸術などから私たちは連想します。日本のすべての要素に、バランスが重要であると私たちは考え、また同時にその要素は、イタリアでも多く見られる、モザイクなどの床（タイル）にも似た要素があると感じました。不規則な形状のガラステッセラ（モザイク模様の壁を作り出すときなどに用いる四角いはめ石）のモザイクを使用し、それらを規則正しいグリッドに配置する技法。それは、秩序と無秩序の素晴らしいバランスとなります。イタリアの街並みで慣れ親しんだモザイクのパターンと、日本のイメージがここで合致し、セレニタは生まれました。

一方、ヴィゴーレとは、イタリア語で強さ、エネルギー、そして誇りを意味します。それはまさに現代の日本のこと。日本は単に平穏でバランスが取れている国ではなく、東京などの大都市で感じる、アバンギャルド、テクノロジー、スピード、強さがある国です。その勢いやエネルギーは、イタリアで見られる鮮やかでダイナミックなアートや彫刻、さらに文学、音楽、建築やダンス、写真や映画、さらには食まで、あらゆるものの表現とも類似するものがあり、融合できると感じました。」

イタリア・日本に共通する様々な美学、価値観がこの「SERENITA（セレニタ）」と「VIOGRE（ヴィゴーレ）に集約されているデロンギの「アイコナ・トリブート」。デザインに込められたこだわりに思いを馳せてみると、また違った視点でイタリアと日本を理解できそうな気がしてきますね。

デザイナーのインタビューの続きは「アイコナ・トリブート」特設ページからご覧いただけます。