「メチェナーテ」とは、芸術と文化の援護活動を意味するイタリア語。
2019年6月、BVLGARI(ブルガリ)と東京藝術大学が連携し、日本の伝統工芸技術の継承と若き芸術家たちを支援するプロジェクトを始動させました。
6月6日に、東京芸術大学にて「ブルガリ メチェナーテ後援会」が開催されました。
第一回 「ブルガリ メチェナーテ」のテーマは「漆」。発起人のひとりである内閣総理大臣夫人の安倍昭恵氏の代表スピーチ、およびブルガリ ジャパン代表取締役社長ウォルター・ボロニーノのスピーチに続き、東京藝術大学美術学部長の日比野克彦氏、蒔絵の重要無形文化財保持者である漆芸家の室瀬和美氏、アーティストの舘鼻則孝氏、アート集団チームラボ代表の猪子寿之氏、モデルの森星氏をパネリストに迎えたトークショーが開催されました。
現代社会における漆芸の需要の高まりに繋がることを願いとしたトークショーは、約300人の東京藝術大学在校生が聴講し、質疑応答の時間も設けられるなど、感性を刺激する一夜となりました。
なぜブルガリは藝大と連携したのでしょうか?
東京藝術大学の在学生・卒業生を対象に、漆を使用した美術作品を公募し、入選者は新たな作品を制作・発表します。それに伴い人間国宝の作家監修による漆の制作アートキャンプや、ブルガリ銀座タワーでの展覧会なども予定されています。
1884年にローマで創業し、およそ130年の歴史を経てもなお、美しいものを作り続け、世界を魅了し続
けるブルガリ。伝統を継承しつつも先見の明を持って、コンテンポラリーなブランドとしての地位を確
立してきた同ブランドの精神は、本プロジェクトの設立に深く起因しています。
「若者たちに芸術活動のチャンスを提供することにより、日本の伝統的美術・工芸技術技法の継承に役
立ち、古き良き技術とコンテンポラリーとの融合・出逢いを目的としています」とブルガリはいいま
す。
創設以来、数多の傑出した芸術家たちを育成・輩出してきた東京藝術大学との連携により、どんな美術作品が生み出されるのか、楽しみにしたいですね。
《募集作品》
漆を使用した美術作品(絵画、立体等形式は問わない)
その他、詳細は応募用Webサイトまで
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