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日本人にはややこしい!?イタリアの住宅事情

1階が0階で2階が1階!?

イタリアを訪れた多くの日本人が困惑することの一つに、建物の階数の表記があります。
他にも、イタリアのアパートには日本では馴染みのない部屋が備えられていることが多くあります。
今回は、意外と知られていないイタリアの住宅事情についてご紹介します。

イタリアの階数の表記に関するイラスト

地上階を1階と表記する日本と違い、イタリアでは地上階を0階と表記します。
日本でいう1階はイタリアでは0階、もしくはピアノテラ(Piano terra)と表記され、エレベーターのボタンは「0」またはPiano Terraの「T」となっています。
日本の2階に相当する階は、イタリアでは1階と表記されます。

ちなみに、イタリアの古いアパートには、2階にピアノノビレ(Piano nobile)と呼ばれる、アパートの持ち主一家のためのフロアがありました。簡単に言うとアパートのメインフロアです。ここは他の階と比べ窓も大きく、ファサードがあり、装飾も豪華なのが特徴です。

一般的なイタリアのアパートの中はどうなっているのでしょうか?

まず日本でいう1階(イタリアの0階)にポルティエレ(Portiere)と呼ばれる管理人がいる部屋があります。宅配・郵便などはここで受け取ってくれます。最近は、管理人がいないアパートも増えています。

地下室はカンティーナ(Cantina)と呼ばれます。ワインの貯蔵庫もカンティーナと呼びますよね。実際にはただの物置だったりもします。

そして、マンサルダ(mansarda)と呼ばれる屋根裏部屋があります。住居用として最初から設計されていた部屋もありますが、もとは居住スペースではなかったものを、近年住居用に改装して賃貸や売り出すことも多いです。

イタリアの屋根裏部屋について説明したイラスト

マンサルダは屋根のすぐ下なので、天井が斜めになっていたり、窓が天窓だったりするのが特徴です。とても雰囲気がある部屋が多いのですが…冬は寒く夏は暑い。また、エレベーターもマンサルダまでは来ていないことも多いです。最後は階段です。

旅行の時にこんな部屋を見つけたら、泊まってみると面白いですよ。召使気分も味わえるかもしれませんね。

旅ガイド本には載っていない、ワダシノブさんのイタリアの何気ない日常はこちら

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