2026年、10月26日より10日間にわって開催される「第39回 東京国際映画祭」が開幕!オープニングを飾るレッドカーペットには、フィスティバル・ナビゲーターを務める中島健人をはじめ、ドレスアップした世界のゲストが続々と登場し、華やかに開幕を告げました。
マンホールを持って登場!
東京ミッドタウン日比谷のステップ広場から日比谷仲通りにかけて敷かれた250mのレッドカーペットには、フェスティバル・ナビゲーターの中島健人が登場。「今日は雨でしたが、むしろ映画の未来がより繁栄するような素敵な恵みの雨という風に思ったので、ジュエリーのような雨に出会えて嬉しかったです」と、ケンティ節で開幕を祝福しました。
海外から参加したゲストの中で、ひときわ注目を集めたのは、コンペティション部門に選出された『妹兄とマンホールの蓋』のミルチョ・マンチェフスキ監督。なんとマンホールを持って登場し、観客の歓声を浴びました。『ビフォア・ザ・レイン』(94)でヴェネツィア国際映画祭の金獅子に輝いているマンチェフスキ監督のワールド・プレミアとなる『妹兄とマンホールの蓋』、上映がとても楽しみです。

コンペティションにはイタリア映画も選出
ITALIANITYが注目するのは、もちろんイタリア映画。今回は、サムエレ・ロッシ監督の『地獄が来たとしても』が選出され、会期中、3回にわたって上映されます。
1944年の北イタリア。敵の襲撃をかわしたものの、雪に覆われた山岳地帯にひとり取り残された若いパルチザンに兵士が、過酷な自然環境の中、生き残りをかけて苦闘する姿を描いた作品です。
ナチの強制収容所から逃亡してきた人、戦地に赴いた孫の帰還を待つ老女、ふもとの村との連絡役を務める農夫など、極限状態の中で生き延びようとしているさまざまな人々との出会いが描かれ、「生きるとは何か」を問いかける力作。分断が進む世界情勢の中にあって、いま描かれた大戦下のドラマに、グランプリ受賞の期待がかかります。

シリアスを極めた『地獄が来たとしても』で映画祭に参加している監督・脚本・プロデューサーのサムエル・ロッシと主演のルカ・タンガネッリですが、レッドカーペットの上では、スタイリッシュで笑顔がいっぱい。映画の祭典を楽しんでいる様子が伝わってきました。

話題の日本映画も続々登場
東京で開催される映画祭は、溝口健二特集など日本映画クラシックスから映画界を牽引する監督たちの新作まで、日本映画も充実。ドレスアップした映画人たちがレッドカーペットを歩きました。
『すべて真夜中の恋人たち』の岸井ゆきの、浅野忠信、深川麻衣、森田望智、塩野瑛久、岨手由貴子監督。『ヒマチの嬢王』の永野芽郁、伊藤健太郎、平祐奈が登場すると、多くの観客が声援を送りました。


また、地元・静岡で「しずおか映画祭」を主催するなど、俳優の枠を超えて活躍する磯村勇斗が、エシカル・フィルム賞審査委員長として登場。「社会課題への意識や理解を深める上では、その答えに至るまでの過程が大切だと感じています。映画には、その過程を誰かの人生や感情を通して体験させ、私たちを立ち止まらせてくれる力があります」と語る彼が、どんな映画をエシカル・フィルムの頂点に選ぶのかも注目です。

レッドカーペットのフィナーレを飾ったのは、映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』から岡田准一、松坂桃李、清野菜名、瀬々敬久監督。世界に響いた名曲の誕生秘話が描かれる音楽エンターテイメントが、東京国際映画祭のオープニング作品として上映されました。

10日間にわたって開催される東京国際映画祭は、シネフィルからあまり映画を観ない人まで、すべての人々に開かれている映画のお祭り。ITALIANITY読者も、ぜひ足を運んで、あなたにとって特別な映画と出会ってください。

地獄が来たとしても
Even If Hell Came(イタリア)
上映スケジュール
10月28日(水)14:50〜 ヒューリックホール東京
登壇ゲスト(予定):サムエル・ロッシ(監督/脚本/プロデューサー)、ルカ・タンガネッリ(俳優)
10月30日(金)13:20〜 TOHOシネマズ シャンテ1
11月2日(月)14:00〜 TOHOシネマズ シャンテ1
料金:一般2,200円、学生1,100円、学生当日700円
東京国際映画祭 公式サイト