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現代アートの女王が、イタリアワインとコラボ

mami(麻未)

2026.06.11

現代アートの女王と言われる、マリーナ・アブラモヴィッチ氏。セルビア・ベオグラード生まれの彼女は、現代を代表する芸術家のひとりで、ジェイZとのコラボレーションや、レディー・ガガが出演した映像作品などでも知られ、話題に事欠かない存在です。今年は傘寿という節目の年を迎えることもあり、ヨーロッパ各地でフィーチャーされています。


スーパータスカン オルネッライアのラベルをデザイン

今年、彼女は、スーパータスカンとして世界的に知られるオルネッライアの「ヴェンディミア・ダルティスタ」にアーティストとして起用されました。


このプロジェクトでは、毎年国際的に著名な現代アーティストを迎え、その年のヴィンテージを象徴するキーワードから着想を得て、アート作品と限定ラベルが制作されます。芸術とワインの融合を体現する取り組みとして、世界的に高い評価を得ています。


マリーナ・アブラモヴィッチがデザインしたオルネッライアの限定ボトル

作品は、日本にも

彼女は1970年代から活動を開始し、「パフォーマンス・アート」を軸に、身体と精神、生と死といった相反する要素を作品の中で共存させてきました。


新潟の越後妻有でのインスタレーションも、その代表的なプロジェクトのひとつです。日本文化に特別な思い入れを持つ彼女は、2000年代初頭に同地で大規模なインスタレーションを手がけました。


この作品では、彼女がデザインしたパジャマを着用し、人々が眠るための空間が用意されます。参加者はそこで実際に眠り、その体験を通じて内面と向き合います。そこで見た夢や感覚は後に記録され、「夢の本」としてまとめられました。


人の無意識や内面を作品へと昇華させるその手法は、非常に独創的でありながら、どこか静謐な魅力を湛えています。


昨年は、日本での受賞も話題となりました。2025年「第36回高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞し、セルビア出身者として初の快挙となりました。


2025年キーウで展示されたCrystal Wailing Wall 
 Crystal Wailing Wall (ウクライナ キーウ、2025年)

ニューヨーク近代美術館での代表作

代表作のひとつである「The Artist Is Present」は、2010年3月14日から5月31日までニューヨーク近代美術館(MoMA)で行われました。この期間中、彼女は美術館のアトリウムに毎日座り続け、合計736時間以上にわたり来場者と無言で向き合い、ただ見つめ合うというパフォーマンスを行いました。


極めてシンプルでありながら、観る者を深く引き込み、アーティストと観客の関係性を再定義するこの作品には、「人間そのものを作品とする」という彼女の哲学が色濃く表れています。


オルネッライア2023年ヴィンテージ限定ラベル

2023年ヴィンテージを象徴する「Vitalità(生命力)」に着想を得て、マリーナ・アブラモヴィッチ氏がデザインしたラベルは、さまざまな容量のボトルに展開されています。


マリーナ・アブラモヴィッチがデザインしたオルネッライアの限定ボトル
@ornellaia


750mlのラベルでは、メドゥーサの姿へと変化した自身を、シンプルなドローイングで表現しています。


一方、100本限定の3リットルボトル(ダブル・マグナム)では、顔全体にブドウの房を埋め尽くすことで、より力強くその変化を描き出しています。


マリーナ・アブラモヴィッチがデザインしたオルネッライアの限定ボトル
@ornellaia

アンペリアルの“メドゥーサ”ラベル

生産本数わずか10本のアンぺリアル(6リットル)では、アブラモヴィッチは“真のメドゥーサ”へと変貌します。首の周りで髪の毛が蠢くように絡みつき、顔は熟したブドウに覆われ、生命力と躍動感に満ちた、荒々しいエネルギーが表現されています。


こうした一連の連続したイメージの中で、最終的には顔が完全にブドウで覆われ、片方の目だけがわずかに覗く構図に至ります。そこには、見る者に強烈な印象を与えるとともに、すべての生命エネルギーが内側から脈動するような力強さが宿っています。


この流れは、2023年ヴィンテージのテーマである「ヴィタリタ(生命力)」を祝福する、没入型の視覚体験へとつながっています。


マリーナ・アブラモヴィッチがデザインしたオルネッライアの限定ボトル

ランベルト・フレスコバルディ侯爵の言葉

オーナーファミリーの一人であり、オルネッライアの最高責任者であるランベルト・フレスコバルディ侯爵は、次のように語っています。


「畑において、ブドウの生育サイクルのすべての段階は、まさに『変容』のプロセスそのものです。そこには忍耐が不可欠であると同時に、機を逃さないことも重要です。マリーナ・アブラモヴィッチ氏は、大自然のエネルギーを見事に捉え、作品として表現しました。私たちの日々の営みを見つめ、それを自身の世界へと取り込むことで、私たちの情熱とワインをひとつの『芸術』へと昇華させたのです。

ワインと芸術のコラボレーションを心から誇りに思うとともに、2023年ヴィンテージのさまざまなサイズのボトルのためにデザインされた特別なラベルを通じて、世界中のオルネッライア愛好家の皆様とこの感動を分かち合えることを、大変嬉しく思います。」


毎年楽しみな、オルネッライアの「ヴェンディミア・ダルティスタ」限定ラベルですが、今年は、マリーナ・アブラモヴィッチ氏ということで、スペシャル感満載です!


限定ラベルのワインが入手できるオークションにご興味のある方は、是非以下のリンクから覗いてみてください。今年は、オークションハウス、ボナムズのオンラインで、オークションが行われます。


「ヴェンディミア・ダルティスタ」オンラインオークション

アブラモヴィッチ氏がデザインしたアンペリアル(6リットル)やサルマナザール(9リットル)を含む特別ボトルは、わずか14ロットのみが用意されています。競売は、世界で最も歴史あるプライベート・オークションハウスのひとつであるボナムズが主催し、オンラインオークションは2026年6月11日から23日まで、専用サイトにて開催されます。

www.bonhams.com/ornellaia2023


オークションの収益はすべて、8年前よりパートナーシップを築いているソロモン・R・グッゲンハイム財団へ寄付されます。寄付金は、2026年6月から2027年1月にかけてニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催予定の展覧会「グッゲンハイム・ポップ:1960年代から現在まで」の支援に充てられ、出品作品の保存および修復のために活用されます。


オルネッライアワイナリー 公式サイト
https://www.ornellaia.com/ja/